パリ中心部の百貨店La Samaritaine(ラ・サマリテーヌ)。ルーブル美術館とセーヌ川に架かるポン・ヌフ橋に挟まれた最高の立地、アール・ヌーヴォーとアール・デコが調和した印象的な建物。長い間、改装中だが、複合施設としてのオープンに向けて、5月、工事が着々と進んでいた。
この建物かっこいい!ーという、思いで写真を撮った。
日本の建築事務所SANAAが、改装に参加している。SANAAが担当したのが、この、新しさを感じる建物の部分のよう。光が反射して、きれい!
広大な施設なのでさまざまな角度から外観の写真を撮った。
1870年にエルネスト・コニャックとルイーズ・ジェイによって建設された。ラ・サマリテーヌ百貨店の販売方針は従来の流通形態を変革するもので、百貨店全盛期の流れに乗って、成長した。売り場面積(4万8000平方メートル)でパリ最大の百貨店になった。
2005年には建物の老朽化によって閉鎖が決定した。LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が2001年から所有しており、LVMH傘下の高級ホテルであるシュバル ブラン(CHEVAL BLANC)、そしてショップやレストラン、オフィスなどから構成される複合施設として生まれ変わる予定だ。
再開発計画が周囲の都市景観にそぐわないなどの理由で却下されたり、コロナ禍の影響で工事が遅れたりしたが、2021年にリニューアルオープンすることが発表されている。
2013年に公開されたレオス・カラックス監督の「ホーリー・モーターズ」では、改装中のラ•サマリテーヌの内部が撮影されていた。ラ•サマリテーヌの屋上から、ポン・ヌフ橋を見下ろすシーン、廃墟のような、アールヌーヴォーの階段がある吹き抜けの空間が印象に残っている。
オープンを楽しみにしています!
ラ•サマリテーヌを紹介するYou Tube動画(フランス語)