パリ徒然草

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リュベロンの魅力を発見 ラコストを歩く

 5月20日アヴィニョンを後にし、パリへ戻る列車TGVの中で、この日記を書いている。

 出発前午後5時のアヴィニョンTGV駅は、強い太陽が降り注ぎ、真夏のように暑かった。半袖Tシャツになった。

 

 一方で同じ日の午前中は風も強くセーター二枚重ねと薄手のコートで、寒い、寒いと体を震わせていた。寒暖の差が激しい。

 そして、風の強いこと!。ミストラルにも慣れたこの地の人は気にもしていないようだが、駅前の木々も風で、傾いている。

 5泊6日のプロヴァンス地方滞在(ボケーBeaucaire、アヴィニヨンなどに滞在)だったが、私も夫も、ラコストに行ったことが、今回の旅行で最も良かった。

 リュベロンの5月の美しさよ。バスの車窓から見る自然の美しさよ。緑という色だけでいくつの色が存在するのだろう。その中にいるだけで、幸福を感じた。

 

 

 ZOUというバス会社の18番のアプト行きのバスはカヴァイヨンを出発し、メネルブを通り、ラコストを経て、ボニューに着く。


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【18番バスの車窓から】

 

 ラコストに着いてもそのままバスに乗り続け、ボニューという村から徒歩でラコストに戻る形でラコストまで歩いた。大自然の中で、ラコストの遠景を見たのが素晴らしかった。車だと10分足らずで着くのだが、迷ったり写真を撮影したりで、私の足では1時間50分かかった。マルキドサドの城は閉まっていて入れなかったが、観光地化されていない村の道は美しく整備されていた。

 


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【上の2枚の写真はボニューから歩き、だんだんとラコストが近づいてくる】

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 私は長い間、フランス人の夫や夫の家族の言うヴァカンスの意味が分からなかった。WIFIも通じない、電話も通じなかったりするような島でのんびりして何もせずに一週間以上いる、というのが夫の家族のヴァカンスの定番だ。私は、9年前、えー、WiFiないの?と怒って駄々をこねたことがある。当時は観光すらせず、ただ、ただ、何もせずにそこにいるの意味が分からなかった。


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 そんな私でも、何もせずにリュベロンの農家に泊まるヴァカンスを過ごしてみたい、そう思わせる魅力がリュベロンには、あった。ああ帰ってきたのに、また行きたい。

 


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【5枚の写真はすべてラコストにて】