パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

パリに帰ってくると、憂鬱なことが次々と 

 パリに帰ってくると、お天気だと思っていたのに、横殴りの雨が襲ってきた。

 

 パリに帰ってくると、朝から隣の部屋の工事が大音響で始まり、家にいることができない。

 

 パリに帰ってくると、あー、そろそろ税金の申告やらなきゃだなあとなり、今年から日本に持っている銀行口座を申告するようになっていて、申告に頭を使うことになった。

 

 パリに帰ってくると、ユニクロに5月19日よりずっと以前に注文した服が届いていた。ネット注文はしないと豪語していた私だが、さすがに同じ服ばかり着ていて、そろそろ耐えられない、春っぽい服が着たい、お店が閉まっている今すぐ着たいとネット注文したつもりだったのに、届くのがやたら時間がかかってお店が開いてから受け取ることとなった。試着したら夫があまりよくないね、と言うので返品しようとユニクロに行くと、長い長い列…。はあ....。面倒なので、返品するの、やめようかなあ。


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ユニクロ マレ支店】

 

 パリに帰ってくると、どうしてパリの太陽の光は、プロヴァンスみたいに明るくないのだろう、と私はふと、考えている。

 

 でも、ここが自分の家だと思う。それは、日本人の考える、エッフェル塔凱旋門のあるパリとは、違うのかもしれないが、カフェのテラスで人々が談笑しているのを見たら、本当の意味で、パリに帰ってきた気がした。


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  Aki Shimazaki さんのフランス語の本を少し読んだ。この方はカナダ在住で、フランス語で小説を書いているが、フランス人から薦められることも多く、とても、読みやすい。読みやすいのだが、日本の同窓会の話が出てきた。

 

 

 また、個人的な昔の話を思い出してしまった。私は大学生で、日本の学校の同窓会に行ったとき、自分の3万円入った財布が消えた思い出を思い出した。その時は分かっていなかったが、その数年後に、同じ学校のタイムカプセルを開ける会でも、集まった人たちの多くの鞄やバッグが消えてしまった。手品の話ではない。


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 スリや泥棒はパリだけの話ではないのだ。若いうちにこういう経験をできてありがたいとは思う。ただ、小説を通して私の中の“日本“を、個人的な日本での記憶を思い出したくない自分、小説の中だけでも日本に帰りたいというような思いも全くない自分に気づいて、その本をそれ以上読むのは辞めてしまった。

 


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 マレ地区を歩く。ブティックに入る。試着する。当たり前のことができる。薔薇の花も買った。少しずつ、パリの今を生きよう。


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