パリ徒然草

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陽性だったら泊まる所があるのか?ドキドキしながら、初の抗原検査

 コート・ダジュール滞在中に、フランス政府の新型コロナ対策で衛生パスポートの適用範囲拡大が始まることになり、ワクチンを接種していない人は、48時間以内の新型コロナ検査の陰性証明がないと、レストランにもカフェにも行けず、長距離列車にも乗れないと の情報で、せっかくのヴァカンスのストレスになった。

 

 2ヶ月前に切符やアパートを予約したときは、イタリアなどの海外は入国にコロナの陰性証明が必要だが、フランス国内なら、陰性証明なしで、旅行できるということもあって、行き先をフランス国内に決めた面もあったというのに、48時間以内って、イタリアなどの72時間以内よりも、厳しい。

 

 かと言って、奮発して1週間以上借りたアパートはマクロン大統領の衛生パスポート適用範囲拡大の発表(7月半ば過ぎ)があった頃には、全額返金不可(600ユーロ)だった。行くことしか考えられなかった。

 

 ワクチンを2人とも接種していないパリ在住の友人カップルがイタリア•カプリ島に7月後半に旅行していて、羨ましいと同時に勇気あるなあと思ったけれど、行きは良い良い、帰りは怖い、は、結局、彼らと同じことになってしまった。

 

 今回の衛生パスポート適用範囲拡大、万が一新型コロナ陽性だったら、TGVに乗れない。自宅に戻れないってことだ。コート・ダジュールにもっといれるのは嬉しいけれど、陽性者を泊めてくれる宿、当日探してあるんだろうか? それともローカル電車を乗りついで帰る道はあるんだろうか?

 

 

 そうこうしていたら、48時間以内は72時間以内に変更になったらしい?(情報錯綜中)。

 

 何はともあれ、パリまでのTGVに乗るので、前日に抗原検査しようと思った。

 


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 まずは、レンタル先のアパートに一番近いカンヌ中心部の薬局へ。列車に乗る3日前に問い合わせに行った。その薬局は予約制だった。

 

「今日の予約と明日午前の予約はいっぱいでもうできません。明日の午後3時か明後日なら、予約取れます」

 

 明日の時間を自由に使いたかったので、とりあえず明後日の午前に予約した。明後日というのは、TGVに乗る当日であった。

 

 翌朝、近くのもっと小さな海辺の町に行った。薬局があって、予約なしで、すぐに抗原検査できるとのことだった。前日に終えておく方が、安心だ。

 

 薬局店内の窓口でフランスの健康保険証を薬局の人に渡した。名前、電話番号、住所などを書き込んだ。薬局の外のテントの中に行き、名前を告げた。感じの良い看護士の女性が私の鼻の穴に棒を入れて検体採取し、「結果は携帯電話にSMSで10分で届きます。紙で結果が欲しいなら、その後、取りに来てください」と言った。あっけない。5分かからなかった。

 


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 ビーチでドキドキして待った。10分後にSMSで結果が来た。陰性!!! ダウンロードした陰性証明のファイルが開けないので、やはり紙ヴァージョンを薬局に取りに行った。


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 この町に何度か長期滞在したことがあるが、この薬局にこれだけの人が溢れているのを初めて見た。待っている人の列は7,8人になり、薬局内の閉じられた空間にいる人も、10人くらいいた。半数程度の人が抗原検査が目的だ。他はたくさんの薬を取りに来たお年寄りが多い。コロナ感染拡大が心配になるのは私だけだろうか。

 

 薬局で働く人は、電話で抗原検査についての問い合わせに長々と答えていてなかなか私の番が回って来なかった。横にいる女性も、「QRコードQRコードばかりね」と話していた。

 

 この陰性証明、QRコードがついている。しばらく薬局内で待ったが、サインもあるシッカリした陰性証明書がいただけて、無料だった。

 

 

 

 予約していたカンヌの薬局には翌日の予約のキャンセルの電話を入れた。

 

 陰性証明があればレストランで食事出来ると正午を待って、以前おいしかったミシュランに載っているレストランに行った。閉まっている。電話したら週末の3日間しか開けていないとのこと。

 


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【閉まっていて行けなかったレストラン。残念】

 

 もう一つ、賑わっていたレストランも張り紙がしてあって閉まっている。夏の稼ぎ時なのに。。。

 

 仕方ない。お昼のレストランは諦めて、夕食をレストランにしよう。別の町のレストランに行った。QRコード持ってるぞ、と堂々とレストランに入ったが、衛生パスポートを求められなかった。どこのレストランかは迷惑かかるといけないので、伏せておく。


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