フランスの代表的な俳優、ジャンポール・ベルモンドさんが6日、パリの自宅で死去した。88歳だった。
韓国オリンピック女子のアーチェリーの選手が髪が短いことでアンチフェミニストに批判されていると夫に聞いて、私は急に、ベルモンドさん出演のジャン=リュック・ゴダールさんの初監督映画『勝手にしやがれ』(1959年)を鮮明に思い出した。
ベルモンドさん出演の「勝手にしやがれ」
相手役の女優さん、ジーン・セバーグさんの髪は短ったが、とてもよく似合っていて十分にフェミニンだった。可愛くて鮮明に心に残る女優さんだった。髪が短いことがとても、お洒落だと思った。
「勝手にしやがれ」撮影時はベルモンドさん26歳、セバーグさん20歳だった。ヌーヴェルヴァーグの代表作、伝説の映画。ご冥福をお祈りします。
ジーン・セバーグさんは10代の頃から、人種差別運動に加わり、貧困や差別をなくすために公民権運動や慈善事業に関わり、黒人解放組織のブラックパンサー党に多額の寄付をしていた。そのことによって、セバーグさんはFBIにマークされ、精神的に不安定になり、1979年8月に失踪しパリ16区で遺体で発見された。享年40歳。その死は謎に包まれている。セバーグさんの夫、作家で外交官のロマン・ガリーさんも1980年に自殺している。
【昨日、偶然にもセバーグさんの謎の死の当時の失踪場所で当時の自宅付近を歩いていた。16区、rue de Longchamp】
五輪=韓国女子アーチェリー選手の髪型、「フェミニスト」と非難