イメージ絵画【アングル作、トルコ風呂、ルーヴル美術館所蔵】
フランスにも温泉はあるが、パリからは少し遠い。ハマームは日本の温泉が恋しい私にとっての一つの解決策だ。モスクのハマームに行くのは5、6度目くらいだろうか。
【ハマームはレストランと同じ入口から入る】
朝から抗原検査をして衛生パスポートを持って行った。入口で衛生パスポートを見せようとしたら、「いらない」と言われた。これは、喜ぶべきだろうか?新型コロナ感染が怖い人は、ハマームは屋内で窓もないので、行くべきでない場所かもしれない。
男子禁制。上の絵画と違って、水着着用で入る。中には、上半身は裸で、どう見ても下着のパンティ一枚の方もいたりする。この日は入浴している女性は、アジア人は私だけ。他は白人かアラブ系の女性だった。
【ハマームに入る前の小さな部屋】
入口で基本入場料の20ユーロだけを払った。マッサージを付ければ10分毎に13ユーロのお値段。パリでは、最も庶民的なハマームと言えるのではないだろうか。私の必需品は、タオル、水着、1リットルのミネラルウオーター、サボンノワール、石鹸やシャンプー。スリッパやプラスチックの桶は借りることができる。
【入口付近の部屋。ここでマッサージを受けることができる】
ロッカールームは以前は鍵を閉めるのに1ユーロコインが必要だが、二年くらい利用しなかった間に新しいロッカーに変わり、4桁の数字で閉める方式に変わっていた。ドライヤーを使うのも1ユーロのコインが必要だ。
マッサージ室、シャワールーム、休憩室、ハマームと部屋がある。肝心のハマームの写真はないのだが、丸いクーポールの天井があり、大理石の6つに仕切られた座れる場所がある。写真から想像できるように
さらに奥にもう一つ部屋があり、水風呂もある。ただし、水風呂の室内は、この日、凄く熱くて逃げ出すほどだった。
日本のサウナと同じようにサウナ→休憩→水風呂→休憩を繰り返した。サボンノワールと言われる独特の石鹸でセルフマッサージした。熱いのでだんだん頭がぼーっとしてきた。やることがないので、ついつい、女性たちの裸を見てしまう。
私は、フランスでは、ヴィシー、ドイツでは、バーデン・バーデンの温泉に行ったことがある。どちらの温泉も素晴らしかったけれど、モスクの中のハマームも独特の雰囲気で、パリ在住者にとっては気軽に行ける場所だ。