【アンリ=エドモン・クロス】
ポール・シニャック(1863−1935)と言えば、点描法を確立した新印象派の画家のイメージだった。オルセー美術館で、Signac collectionneur(シニャック コレクター)展が開催されている。コレクターとしてのシニャックに焦点をあてた展覧会である。2022年2月13日まで。
【マクシミリアン・リュス,シニャックの肖像,1889,個人蔵】
シニャックについては、この2つのサイトに詳しい。
http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1018405442.html
ジョルジュ・スーラの盟友にして新印象派の立役者の一人、シニャック。点描法で新印象派の理論家として名を残している。
アンデパンダン展に毎年精力的に参加し、1909年から25年間、アンデパンダン展の会長を務めた。
【ポール•シニャック、Les Andelys LA Berge,1886,オルセー美術館所蔵】
オルセー美術館の展覧会で見れるのは、シニャックそのものの作品とともに、シニャックが集めた絵画である。コレクターとしてのシニャックはかなり幅広い趣味を持っていた。
シニャックの書簡や購入した作品を記録したノートを保管しているシニャック資料館との連携により、彼が所有していた絵画、ドローイング、版画の正確な目録を作成することが可能になった。
裕福な商人の家庭に生まれ、独学で学んだシニャックは、印象派の作品、特にクロード・モネ、エドガー・ドガ、ギュスターヴ・カイユボットなどの作品を見て仕事を覚え、そのほとんどが彼のコレクションに含まれる。22歳で最初に買ったのはセザンヌの風景画だった。彼より4歳年上で早世するスーラの画も次々と買い、新印象派を内から推進していた。
【アンリ•マチス,Luxe, calmé et volupté,1904-1905冬、ポンピドゥー・センター】
コレクションには、ナビ派や野獣派の作品もある。好奇心旺盛で、自分の絵画スタイルとはまったく異なる象徴派や、ヴァン・ドンゲンやマチィスなどフォーヴィズムの作品も購入している。
若き日のアンリ・マティスは、シニャックを慕って南仏サン=トロペの別荘に住み込み、彼の作品から多大な影響を受けている。
【アンリ=エドモン・クロス,トゥーロン、冬の朝、1906ー1907、個人蔵】
幅広い作品の中でも、私は新印象派のアンリ=エドモン・クロスの作品(10点以上あった)に特に、感動した。個人所蔵が多いので滅多に見れないのかもしれない。新印象派の色彩の美しさに出会う機会でもあった。これらの絵画の写真も拡大して見ると、その美しさがより一層際立つと思う。
【アンリ=エドモン・クロス】
【アンリ=エドモン・クロス,サン・クレールのビーチ,1901,個人蔵】
サン・クレールのビーチはアンリ=エドモン・クロスのアトリエがある南仏の町Le Lavandouにある。点描画で描かれたこの光溢れた場所に行ってみたいなあ。
You Tubeで見つけたこの展覧会の紹介動画(フランス語)
https://youtu.be/744IYtNjuVY
参照記事
マクシミリアン・リュス(Maximilien Luce、1858 - 1941年)
アンリ=エドモン・クロス(Henri-Edmond Cross、1856年- 1910年)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AA%EF%BC%9D%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9
2018年にクロスの回顧展がジベルニーで開催された
https://youtu.be/X2pwTfoy14A
アンリ=エドモン・クロスのアトリエについて(フランス語)
https://www.culture.gouv.fr/Regions/Drac-Provence-Alpes-Cote-d-Azur/Politique-et-actions-culturelles/Architecture-contemporaine-remarquable-en-Paca/Le-label-Architecture-contemporaine-remarquable/Les-edifices-labellises-Architecture-contemporaine-remarquable/Label-ACR-Var/Le-Lavandou/Le-Lavandou-Atelier-du-peintre-H.-E.-CROSS