ポトフを作ろうと思い立った。
日本語で、ポトフのレシピを調べると、牛肉が入っていないレシピが結構出てくる。ソーセージや厚切りベーコン、豚肉や鶏肉が入ったレシピがある。(ソーセージとベーコンが入ったキャベツとじゃがいものスープとして何度も作ったことはある)
でも、それは私が作ろうと思ったポトフではない。牛肉が入っていてこそ、ポトフだ。ポトフのメインはしっかりした大きさの柔らかい牛肉だ。
フランスのレストランでポトフを食べたときも招待されてお家でいただいたときもポトフと言えば、メインは牛肉だった。肉が3種類くらい入っていて骨付きのこともあった。夫の実家で食べたときは、牛の骨が必ず入っていて、骨の中にある骨髄を煮たものをすくって食べていた(私は何度か食べたが、ちょっと、苦手)。フランス人の夫のイメージもポトフと言えば牛肉だと、思う。
私の思うところのポトフを私は、ずっと以前に1回か2回しか作ったことがなかった。牛肉の部位は二種類入れて牛肉のお値段だけで、15ユーロはかかった記憶だった。
ところで牛肉の部位の名前、何だったけ?思い出せない。
レシピもいろいろありすぎてどれが良いか、分からない。
BIO(有機栽培由来)のお店で野菜は揃えたのに、肉が揃わず、肉屋の定休日の日曜午後と月曜が来て、買っていた野菜の元気がだんだんなくなってきていた。
ええい、肉屋で尋ねればいいんだ。
そう。まさに、そう。
ポトフを作りたいと言うと、お肉屋さんは、この写真の2種類の肉を勧めた。右がgite-giteジットジット18.95ユーロ(1キログラム当たり)、左がpaleronパルロン22.95ユーロ。そうそう、左のパルロン、以前買ったのはこの肉のような気がする。
だが、ケチな私は安い方に目が行った。「美味しいですよ。柔らかいしね」とお肉屋さんが言った。おお、これにしてみよう。gite-giteの意味は分からないまま、それを買った。
15ユーロくらい払うつもりでいたが、少量でいいと私が言ったので、400グラム以下で、約7ユーロで済んだ。おかしいな。肉が少なすぎたかな。
そして、肉とセロリを鍋に入れて弱火で煮続け(1−2時間)、肉を串で刺して柔らかくなったころ、切った野菜(玉ねぎ、長ねぎ、フヌイユ、人参、キャベツ、ズッキーニ)をブーケ・ガルニとともに、入れて、余っていたソーセージも入れて、約40分後にポトフの完成。合計調理時間約2時間半。
【持っている料理本に載っているポトフのレシピ。結局、このレシピではなく、ネットのレシピで作った】
参考にしたレシピ
https://www.kyounoryouri.jp/recipe/13878_%E3%83%9D%E3%83%88%E3%83%95.html
うまい。体にも良さそう。柔らかく煮たじゃがいもやカブも、スープもとても美味しい。
何と言っても、お肉が柔らかくて満足。私は煮込んだ肉があまり好きではないが、このお肉は美味しい。次回はもっとお肉を入れよう。せっかくコトコト長く煮るのならもう少したくさん肉を食べたい。
ポトフというのは、日本のおでんに似ている気がする。ディジョンのマスタードを付けると和がらしを付けて食べるおでんを思い出す。じゃがいもはおでんにも入っているし、カブを食べながら、おでんの大根を思い出す。次回は茹で卵、入れてもいいかも。アイデアが広がる。
【牛肉の部位の名前】
牛肉の部位の名前を改めて調べた。Giteというのは、もも肉のようだが、gite-giteとなぜ2回繰り返すのかは未だに分かっていない。
作った後に見つけた今後、ポトフを作るときに参考になりそうなブログ
http://farafel.cocolog-nifty.com/escargot/2006/01/post_f5d0.html