夫の家族のフランス人にとって、クリスマスイブは家族や親戚と夕食を摂り、プレゼントを交換し合う、とても、大事な日である。
今年は12月24日に10人が集まった。そして、楽しかった。面白かった。美しかった。いい時間を過ごせた。
考えてみれば、この10人のうち、私だけがただ一人のアジア人で、日本人で、さらに、ワクチン未接種者だった。9人はフランス人で白人でワクチン接種者でもあった。まあ、毎年、全員フランス人なのはそうだったのだが。
今年はクリスマスの数日前にこの集まりの前に全員(ワクチン接種者も)、新型コロナの検査をして、参加するようにというお達しがSNSで夫の家族から、回っていた。はあ?面倒だなあと、いうのが本音だったが、それで、安心する人がいるのならと、すぐに薬局に走り、箱入りの抗原検査キットを買っておいた。一回分5.2ユーロ。集合時間の2時間半前に夫に証人になってもらい、自主検査(オートテスト)をした。結果はネガティブ(陰性)。
ワクチン接種者である夫は、検査が無料なので、事前に予約しておいた薬局で集まる数時間前に検査した。全員が検査して集まった。
10人集まるだけで大変である。集まっている間も、コロナ対策のため窓を開けているので寒かった。それからフランス人の慣習であるビズ(ほっぺへのキス)もしない。
とはいえ、クリスマスの雰囲気は楽しい。集まったお家のアパートの公共スペースに入るとツリーがあった。そして、お家のドアには、クリスマスリース。そして、お部屋には、クリスマスツリーとクリスマスのテーブル。
【アパートの公共スペースのツリー】
【玄関のドアのリース】
【お部屋に飾られたツリー。18歳の甥がモミの木を運ぶなど活躍して飾られた】
10人集まるので、椅子を物置に取りに行ったり、テーブルセッティングをしたり、そういう時間も、悪くない。
恒例なのがシャンパンを開けて、最初に皆で飲むこと。誕生会でも同じである。
テーブルの上のキャンドルがとても、美しかった。癒やされた。2021年のクリスマスの最も心に残る部分の気がする。
一緒にこの時間を過ごす、ということが大事なのだな、と思う。
ちなみに、フランス人恒例のブッシュ・ド・ノエルは、夫の家族は例年用意しない。甘いお菓子が得意でない人が居るためだ。フガスと呼ばれるクッキーがある。デザートはチョコレートとオレンジのアイスクリームや果物だった。集まる人の好みや家族の出身に関係し家族ごとに少しずつ違うのだと思う。
そして、25日午前零時を過ぎて始まる恒例のプレゼント交換会。私と夫がいただいたプレゼントの包み紙。開ける際にワクワクする。
一人私たちがレコードをあげた人がいて、同じ物を持っていたら?被ったらどうしよう、とレシートを持っていっていたが、持っていなかったということで、安心した。ちなみに、彼は今年、レコードだけで6枚手にしていた。被ってなくてホッとした。
自分じゃ絶対買わない物があって、それを使う経験ができるのも、人生の面白さだと思う。
【いただいたプレゼント。ありがとう!!!】