パリ徒然草

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立春 春の始まり 「立春大吉」 「立春朝生菓子」

 2月4日立春

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 立春とは二十四節気において最初の節気で、春の始まりとされる日。旧暦では、1年の始まりは立春からと考えられていた。

 白い紙に筆ペンで「二〇二二 立春大吉」と書いた。

 
 日本では、立春の日になると、お寺や民家に「立春大吉」と縦書きされた紙が貼られているのを目にする。立春大吉という言葉は「暦の上での春であり、古来は新年の始まりであった立春に、人々や社会の幸せを祈る」という除災招福(じょさいしょうふく)の意味がある。

 縦書きされた「立春大吉」は文字が左右対称になっているため、表や裏から見ても「立春大吉」と読むことができる。そのため、鬼が門をくぐって振り返ったときに、くぐったはずの門に再び立春大吉の文字が貼られてあるのが見えると「くぐったつもりが、まだ門をくぐってなかったのか!」と勘違いして、門の外へ出て行ってしまい、魔除けの効果があるといわれている「立春大吉」と書いた紙を玄関に「立春」の日から「雨水(2月19日)」の日まで貼るといいとされている。

 立春朝生菓子というものもある。立春の朝に作ってその日のうちに食べる生菓子のこと。桜餅やうぐいす餅など、主に春を感じる生菓子が食べられる。小豆や餅には穢れを祓う力があるとされ、立春の朝にできた大福も縁起がいいといわれ、立春大福の文字が立春大吉に通じることからも人気がある。

 今年は、餅と羊羹ときな粉で和菓子風のお菓子を作ってみた。

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 昨日、イワシの香草焼き、今日はイワシの生姜煮を作った。イワシは1㌔6ユーロ、10尾で2.7ユーロで凄く安かった。だが、臭いもあるし、鱗や小骨が多くて調理するのは大変だった。

 日本のいくつかの地域では、立春の前日の「節分」に、鬼が近づかないようにイワシを飾ったり、食べたりする風習があるらしい。この日に、イワシを選んで調理するなんて何か記憶の奥底に残っていたのだろうか。

 立春に神社に参拝に行くのもいいらしい。神社はなさそうなので、モンマルトルのサクレ・クールに行ってみた。

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 向かう道沿いの公園で桜が咲いていた。春の始まりである。

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