フランスのプロヴァンス地方地中海沿いにある町ラ・シオタ(La Ciotat)に行った。この町には、エデン座(L’Eden Théâtre)がある。エデン座は現存する世界最古の映画館と言われている。
【エデン座】
リュミエール兄弟が映画の原型となるシネマトグラフ(活動写真)をこの劇場で上映した。
【エデン座】
1895年にパリのグラン・カフェ(現在はホテル・スクリーブのルミエール・カフェ)の地下での一般公開が世界初の上映と記録されているが、リュミエール兄弟が上映した映画館として現存するのは、「エデン座」だけ。建物は歴史的建造物に指定されている。
【エデン座】
エデン座はその後、劇場としても使用され、1995年に一度閉館。2007年に再生プロジェクトが開始し、2013年10月9日に、最新の設備を備えリニューアルオープンした。
【エデン座の説明板】
今でも映画館として、現役で、数々の映画を上映している。ラ・シオタ駅の観光案内所によると、4月前半のその日は午後2時半からガイド付きの見学も可能だった。
【エデン座の4月のプログラム。表紙は女優、ジェーン・バーキンさん】
【ラ・シオタにある建物にリュミエール兄弟が描かれていた】
リュミエール兄弟の有名な記録映画の中に「ラ・シオタ駅への列車の到着」がある。撮影地はラ•シオタ駅だ。
【ラ•シオタ駅】
ラ・シオタ駅はとても小さな駅だった。現在は、工事中だった。
【ラ•シオタ駅】
駅に、リュミエール兄弟が撮影した旨のフランス語の説明板がある。
【ラ•シオタ駅にある説明板】
その説明板を読んで、私もラ•シオタ駅に到着する列車を撮影した。ミストラルが吹いていた。一日に数本しかない自分が乗る列車なのと、肖像権が気になって20秒しか撮れなかった。
【ラ•シオタ駅に列車が入ってくる】
私が撮影した「ラ・シオタ駅への列車の到着」(2022年4月)
https://youtu.be/CKV_y-R4OKg
撮影したとき、私はリュミエール兄弟の
「ラ・シオタ駅への列車の到着」をまだ、見たことがなかった。
リュミエール兄弟の「ラ・シオタ駅への列車の到着」
https://youtu.be/NmxktCi6zoQ
50秒間のサイレントフィルムは、蒸気機関車に引かれた列車がラ・シオタの駅に到着した様子を表している。初期のリュミエール作品の特徴である、日常生活の一側面を切り取ったような編集されていない一続きの情景。
映画と言っても、記録映画。それでも、当時は見ている観客に列車が向かってくると観客たちが映画館の後方に大騒ぎして後ずさりした、という伝説を生んだ。
【ラ・シオタ駅からカシ駅に向かう列車の車窓から】
弟のルイ•リュミエールLouis Lumiere氏は、バンドル(Bandol)で1948年に亡くなった。1936年にバンドル家を買い、ヴィラ は« Lumen »と呼ばれていた。観光案内所のパンフレットで知ってヴィラを探し回ったが、どの建物か分からなかった。それは泊まっていたレジデンス ボーリバージュのすぐそばだった。
【ヴィラはこの辺りと思われる】
今の持ち主が公開したくないのだろうか、ネット上に現在のそのヴィラの写真も見つからなかった。その辺りを歩き回った。きっと、この光が好きだったのだろうな、と思いながら陽光の中を探し回った。
【ヴィラ« Lumen »はこの辺りと思われる】
【リュミエール氏も同じ色の海を見ていただろうか】
参照文献
ラ・シオタ駅への列車の到着(ウィキペディア)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%82%BF%E9%A7%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%88%97%E8%BB%8A%E3%81%AE%E5%88%B0%E7%9D%80
リュミエール兄弟(ウィキペディア)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%9F%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%85%84%E5%BC%9F
世界最古の映画館
http://salondufrancais.blogspot.com/2014/10/blog-post_30.html?m=1
La villa « Lumen » de Louis Lumière
https://www.bandoltourisme.fr/bandol/la-destination/bandol-dautrefois/le-parcours-historique/la-villa-lumen-de-louis-lumiere/
【ラ・シオタ駅】