パリ徒然草

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ニース国立東洋美術館 丹下健三の建築

 

 ニースには建築家の丹下健三(1913ー2005年)によって設計された美術館がある。丹下健三のヨーロッパ唯一の美術館建築らしい。

 

 最後の滞在日にこのニース国立東洋美術館(Musée des Arts asiatiques de Nice)に行った。ここはニース空港からかなり近いので、パリに帰る飛行機に乗る空港に行く途中で寄ったのだ。

 

 建物は人工の池の上に浮かぶように設計されていて、特に地上階中央の螺旋階段の白と薄いブルーがガラスの扉や壁から差し込む光の中で、印象的で美しかった。

 

 

 この地上階↑からガラスの扉を開けて池の上の廊下(橋?)を歩き、テラスに出て、建物全体を眺めることもできた↓。こじんまりしているが、洗練され、考え尽くされて設計されているように感じた。

 

 

 中国、韓国、東南アジアなどの展示品が陳列されていたが、日本の美術品も多かった。

 例えば、この埴輪。

 

 この屏風絵。

 そして、地階で日本のタトゥアージュすなわち「入れ墨」に関する展覧会が開かれていた。

 

 江戸時代の入れ墨についての展示で、たくさんの浮世絵が展示されていて、日本でも、これだけたくさんの浮世絵版画を見たことがなかったと思った。

 そして江戸時代の日本の火消しの服も展示されていた。もちろん、日本でも見たことがなかった。私はニースを旅して、日本の建築家の建築や日本の江戸時代までをも旅したのだった。