パリ徒然草

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ポール・ウェラー パリで新曲演奏 娘と共演も

 モッズファーザー、UKロック界のカリスマ、ポール・ウェラーが5年ぶりにパリにやってきた。

 9月12日、パリ、サル・プレイエルSalle Pleyel劇場。そのコンサートに行った。

 かっちょえー。

 いや~、素晴らしかった。会場は満席。前の方は立ち見になっているが、ぎゅうぎゅう詰めな感じ。これじゃあ、飛び跳ねられないというくらいの満席。客席にいるのは、ポール・ウェラーと同年代が多い。男女比率だと男性が6割くらいだろうか。

 ポール・ウェラー65歳の声は、数年前に日本公演で聞いたとき以上に、ますます力強く、円熟味を増しているように感じた。その才能の突出ぶりは、私にはいくつかの曲はポール・ウェラーだけの演奏で聴きたいと思わせるほどだった。完成度の高さに恐れ入った。完璧過ぎてロボットだろうか、と疑うほどだった。真のアーティストだなあと感慨深かった。超人、スーパーマンだった。いや、職人かもしれない。

 バンドは、ドラム2人、ベース、ギター、サックス兼フルート、キーボードのミュージシャンとポール・ウェラーの計7人だった。

 

ドラム パーカッション

Steve Pilgrim と Ben Gordelier

ベース

Jake Fletcher

ギター

Steve Cradock (d’Ocean Colour Scene)

サックスとフルート

Jacko Peake

キーボード

Tom Van Heel である。(sudouestというフランスの新聞のネット記事で名前を確認)

 セットリストはこちら。

 
My Ever Changing Moods 
Cosmic Fringes
I'm Where I Should Be
That Pleasure
Headstart for Happiness 
Old Father Tyme
Jumble Queen
Stanley Road
The Piper
Glad Times
All the Pictures on the Wall
Hung Up
Fat Pop
Village
More
Shout to the Top! 

Saturns Pattern

It's a Very Deep Sea 
Above the Clouds
Into Tomorrow
The Changingman
Start! 
Peacock Suit


(ENCORE)
Broken Stones

https://youtu.be/nb6apMMvU3c?si=yCuE39Av2-a2g0ve
On Sunset
Testify
Rockets

 ザ・ジャム、ザ・スタイル・カウンシル時代も含めて通算約40枚もアルバムを出していて、同じツアーであっても同じ曲を演奏しないポール・ウェラーなので、私はどの曲を演奏するのか当てよう、一緒に歌おう、と予習して行った。

 

 が、今回は誰にも当たらない選曲だった。なぜなら、新曲も1曲あったのだ。まだ知られていない曲をパリで聴く。なんという幸せ。Jumble Queenという曲である。

https://youtu.be/ahcBk3mJvYM?si=KJq1o-hbv1p2h99I

 

 2017年以降に出したポール・ウェラーのアルバムが好きで、特に2018年のtrue meaningという60歳を記念したアルバムがアコースティックで名曲揃いで好きなのだが、このアルバムからの曲は一曲も演奏しなかった。ドラム2人というバンド編成なので、リズム重視の曲が多かったのだろう。

 

 パリのsalle playelという会場では過去にオーケストラの演奏を何度か聞いた。ポール・ウェラーは2019年以降、オーケストラとの演奏のライブアルバムを2枚出しているので、オーケストラとの演奏を期待したが、さすがにそれはロンドンまで行かないと聴けないのかも…。

 

オーケストラと共演のライブ

https://youtu.be/zzi6lXai9lI?si=5muHq3gPRuFLdaX5

 

 結果は、全28曲中、2020年のアルバムOn Sunsetから5曲、2021年のアルバムFat Popから5曲、そしてザ・スタイル・カウンシル時代(1982年-1990年)の曲が4曲だった。さらに、スタイル・カウンシルのShout to the Top! の演奏ではポール・ウェラーの娘さんであるリア•ウェラー(Leah Weller)と共演。この仲良さそうで幸せそうな雰囲気も素敵ー。

 

https://youtu.be/xzE--3_xCxc?si=vd7JWvVeW9Bi8sYZ

 

 ザ・ジャムからはStart! 一曲だった。

https://youtu.be/9TEBtOo2D0k?si=EhFszc3POZ2C7Azw

 

 パンク時代のこの曲演奏する姿も全く違和感なくかっこいいー。

 

 残念だったのは1回目のアンコールの後、パリの観客がもっと叫ばなかったこと。パリ公演はポール・ウェラーのヨーロッパツアーの一環なのだが、翌日13日ボルドー近くのMergnacやスペインBILBAO、Vigoなどの会場では2回目のアンコールがあってザ・ジャム時代のtown called  malice を演奏し大盛り上がりだった...。

ボルドー近くのMergnacのtown called  malice 

https://youtu.be/zuqyfpMrsVY?si=JRRJXsV4qkzufwm1

 

 私は15歳からポール・ウェラーのファンで、高校生の頃は下敷きのクリアファイルにポール・ウェラーの写真を入れていたものだ。大人になって来日公演にも何度か行った。

 

 私はポール・ウェラーのTシャツを着て行き、さらに早めに会場に着いて2023年版のTシャツやバッジを購入。物販はこんな感じ↓。販売員もフランス語がだめで、英語しか喋れなかった。

 会場のSalle Pleyelも凱旋門から徒歩5分で、とても美しくてパリらしい。ファンタスティックな夜だった。

 

 部屋の窓辺にポール・ウェラーの2023年ツアーTシャツを飾っている。Tシャツには公演日と場所が書いてある。現在、イタリアを回っていて、25日オーストリアのウイーン、26日ドイツのミュンヘンで締め。行きたいなあ。

 

 

参照 

https://www.sudouest.fr/culture/musique/en-images-paul-weller-au-krakatoa-comme-un-roi-16647015.php

 

https://www.setlist.fm/setlist/paul-weller/2023/salle-pleyel-paris-france-33a2243d.html