パリ徒然草

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パリで朝ジョギングしててコケた話

 バッータン
 午前9時前、私はパリのコンクリートの上に スライングしたような形でド派手にひれ伏していた。
 誰もいないアパートの立ち並ぶ通り。
 上の窓から見ていた人が「派手にコケたね」と笑っているのが聞こえた気がした。
 コケたときに両手をついた。少し擦りむいている。口は地面すれすれにあった。足の両膝を擦りむいているのが分かる。
 私はすぐに立ち上がり、普通に歩けることを確認した。その道は基本的に平らなのに、躓いた場所だけ、地面が盛り上がっていた。あるいは落ちていたゴミのせいかもしれない。
 ジョギングしていたので、ウエストポーチに小銭、外出許可証、滞在許可証、携帯電話、そしてアルコールハンドジェルが入っていた。擦りむいた手を私はすぐに、このジェルをつけてこすり合わせた。

 朝のジョギング。午前8時20分ごろ家を出たときは人も少なく気持ちいいし、習慣にしたいと思ったほどだった。だが、ジョギングに気持ちいい場所は時間がたつに連れて人が増え、後ろから何人か抜かれた。自分のペースでゆっくり走りたいと思って、ホームレスが多いのでいつもは通らないようにしていた人通りが少ない道を選んでしまった。

 その通りには誰もいなかった。私は誰もいないと緊張してしまう癖がある。誰もいないから急いで通ってしまおうと、全速力で走り抜けようとしたのが失敗だった。おまけに、顔には、まだ慣れない新型コロナウイルス防御用のマスク、眼鏡。。。道も良く見えていない。

 家に帰って来て、擦りむいた膝の血を何回か水で流し、BANDAIDキズパワーパッドを貼った。腫れそうなので、湿布もしようと思う。家に、そうした医薬品があって助かった。今は新型コロナウイルス感染が怖いので、人がいるときは薬局に入りたくない。
 手は何ともなく、膝も大したことなく徐々に治りそうだが、転んだときに胸も打ったようで、胸が痛いのが気になる。とりあえず、今のところ、携帯電話も動いているし、医療機関のお世話になるほどではなさそうなので、良かった。

 いつも早朝からジョギングしていた人ならともかく、私は血圧も低めだし、今は、家にいろ、ってことだなと大きく反省。桜もきれいに咲いていたりする季節なのに残念だが。

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(近くの桜も満開)

 夫が正午ごろ買い物に出かけて、肉屋の前で列を作って待ってたら警察の取り締まりを受けたと言って帰って来た。外出証明書だけ見せて、身分証は見せなくて良かったらしい。警察官はマスクしてなかった、と言った。パリ市はマスク着用を推奨し始めたんだけど。

 私もジョギングしているときに巡回している警察の車を何台か見たし、今日から昼間のスポーツ禁止だから、取り締まり強化なのかもねえ 。と、話した。
 肉屋の前で待ってる人全員に外出証明書を求めたという。肉屋で待ってる人って生活必需品のための外出は自明な気がするんだけど、住所をしっかり確認してたということなので、遠くまで買い物行くのもダメってことかなあ? 一回目の罰金が135ユーロ(15000円程度)に値上がりしたと耳にしたので、払いたくはないなあ。写真を撮るのも警察に取り締まられそうで怖いこの頃です。