パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

パンもあるけどマカロンを食べよう すべての労働に感謝

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 5月1日メーデー(労働者の日)。フランスはメーデーすずらんを贈る習慣があるので、昨日のうちに一輪買った。メーデーは、ほとんどのお店が閉まってしまう。雨模様だし、今日は、家で何をしよう。お菓子作るにも材料買ってなかったな。

 友達はお菓子をたくさん作ったとテレビ電話で話していた。外出制限令が出てから今日で約一ヶ月半。この間、私も、サブレの他に洋梨タルト、キャラメルアップルパイ、ホットケーキを作った。

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(りんごをバターとグラニュー糖でキャラメリゼして作るアップルパイは美味しい)

 でも...と私は考えたのだった。たくさん作っても、食べ物の表面にウイルスがつくかもと言われれば、万が一を考えると、ご近所に配るわけにもいかないし、自分で、食べても食べ過ぎる。さらにお菓子作りも究めようとすれば、細かい材料や道具が必要になる。このお店でバニラビーンズを買って、別のお店で、アーモンドパウダーを買って、となるくらいなら、今は、頑張っているお菓子屋さんを応援するのも全然いいことだと私は思う。

 フランスではマカロンも粒のチョコレートも生活必需品だ。復活祭のころ、マカロンで有名なラデュレも、ケーキは売ってないが、チョコレートやマカロンを売っていた。一方で今の時期、経営は厳しいだろう。

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 パリは小さなお菓子屋さんも頑張っている。夕方に買いに行ってもケーキがたくさん残っていることが多い。パリから出ていった人が、多いのも原因の一つにある気がする。

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(上の4枚はここ1ヶ月以内に撮った写真)

 欲しがりません、勝つまでは、じゃないよ。労働者だって、お客さんがいて美味しいと食べてくれてこそ、嬉しいに違いない。それに私にはできないプロの技術を感じる。そう思いながら、私は昨日買ったエクレアを頬張り、幸福に包まれた。すべての労働にありがとう。

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