パリ徒然草

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あの日から初めてのカフェ マスクなしに話すのはまだ怖い。私は取り残されてる?

 夏がやってきた。

 太陽が降り注ぎ、道ゆく女性たちも、明るい色の軽やかなワンピースを着ていることが多く、パリがぐっと華やかな雰囲気になる。

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 6月23日、明るい日差しの中、コンフィヌモン後のカフェを初体験。私は、3月16日以降、パリで、レストランも、カフェも行ってなかった。

 テラス席を選んで、勝手に座った。

 マスクした給仕の女性が出迎えてくれた。「あ?マスクしなきゃでしたよね。すぐします」と私が言うと「お客様はマスクしなくていいんです」とのこと。他の客もマスクしていない。なんだか申し訳ない。


 友達はカフェ・オ・レ、私はマンゴージュースを選んだ。ここは、車も通らない広場だし、木陰なので過ごしやすい。それでも、暑いので、冷たいものが、美味しい。

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 給仕の女性が転倒するのを目にした。みんな大丈夫ですか、となったが、大事に至らなかったようで良かった。マスクをしているとよく足元が見えないこともあるし、疲れるし、テラス席が増え、普段以上に、野外の広い所を走り回ることになるし、暑くなって来たので大変だろうなあと思う。

 私はトイレに行くときだけ、室内を通るので、マスクした。

 友達が午後8時から英語で会話するサークルに行くと言った。誰でも参加できるタイプのサークルだ。

 ええっとCOVID19、新型コロナウイルスはもう大丈夫なんだっけ? ウィルスは変わらず、あるよね。10人以上人が、来るよね?「10人以上は集まっちゃいけないというのはもう終わったのよ」と彼女は言った。マスクしながら話すと疲れるね?「え、マスクなんかしないわよ」(ちなみに会話はフランス語)。

 私も友達とは、マスクせずに話をするが、10人以上の不特定多数と話をし続けるのは、まだ怖いかなあ。

 そう言って友達と別れて家に帰ったら、ピンポーン、チャイムが鳴った。近所の人だった。立ち話だが、私も相手もマスクせずに数分間、話をした。ここ3ヶ月家族か友達以外とは、マスクなしには話をしてこなかったので、自分が、凄く奇妙なことをしているように思えた。

 ご近所さんは「近くFete de voisin(フェット ド ボワザン)があるんですよ」と言った。同じ建物に住む同士が集まって、飲み食いしながら、話をする親睦会があるというのだ。私も過去には参加したことがある。延べ20人くらい参加していたと思う。

 そうなんだ。えっと、新型コロナウイルスの第2波怖くないのかな。私が1人取り残されてる?

 フランス人は極端だなあ。2ヶ月前までは、同居でなければ、親子でも恋人でも会えず、罰金制で警察が取り締まっていたんだよ。ウィルスが消えたわけでもないのに、もう、そう来たかあ。変り身早い、早い。確かにブティックをのぞいても、店内にマスクしていない人がいる。マスクは義務ではなく「Recommonde(推奨)」のお店もあるようだ。

 私は外に出かけるのは怖くない。でも、人混みや入れ代わり立ち代わりいろんな人と対面でマスクせずに話すのは、まだちょっと怖いなあ。

参考にしている日本の動画
https://youtu.be/wiR8hDg3jSw