6月27日、フランス北部、オー=ド=フランス地域圏(Region Hauts-de-France) ソンム県(Department Somme)のサン・ヴァレリー・シュル・ソンム(Saint-Valery-sur-Somme)という町に行きました。
ここは、ソンム湾という渡り鳥が飛来する自然保護区の一角にあり、フランス人からはしばしばいい所だと、いう評判を聞いていたのですが、「地球の歩き方」など、日本のガイドブックでは、あまり紹介されていないようです。
きっとこじんまりした場所で、自然がいっぱいなのだろう、外出制限令が終わった今、新型コロナウイルスを気をつけながら行く場所にぴったりだろう、と、人があまりいない大自然を期待して行きました。大間違いでした。
レストランもたくさんあるし、賑わっているし、どっしりとした邸宅やかわいいお家も多いし、中世の城壁や門が残っていたり、丘の上から街を眺められたり散策して楽しい。金曜日だというのに、車も人も多い。
【1430年12月にジャンヌ・ダルクがle Crotoy(ル•クロトワ)から連れて来られ幽閉されていたことを示すプレート。1431年、ジャンヌはルーアンで、火刑に処せられた】
グルメな食品で知られるパリ•マドレーヌのFauchonも再建型破産の手続き申請だと、いうニュースを耳にするなどフランス経済を心配していた私としては嬉しくなりました。パリジャンたちの保養地になっているのかも? 空気もきれいで、私は今まで見たことなかった大自然もあって、とても気持ちが良かったです。
【サンマルタン・ド・サン・ヴァレリー・シュル・ソンム教会(Église Saint-Martin de Saint-Valery-sur-Somme)。外壁の市松模様はこの地域特有の独特なもの】
【見晴らしのいい丘に立つチャペル(La chapelle des marins)】
空気が澄んでいて、家々を彩る花も楽しい。
次はここに一泊したいなあ。のんびりと散策するには、とても素敵な所。車がある人は、ソンム湾のさまざまな街を自由に行き来しながら楽しめそう。
ちなみに、サン・ヴァレリー・シュル・ソンムの宿泊施設を5日程前からbookingcomで探したとき、最低が一泊200ユーロだったので、私には予算オーバーと判断し、夕方移動して宿泊はアミアンにしてしまいました。現地で、一軒一軒当たれば、100ユーロ程度で宿泊できそうなホテルもありそうでした。あまりにいい所だったので、飛び込みで宿泊施設を探しても良かったなあ、とちょっと後悔しました。
【こちらは宿泊施設logis hôtel le relais Guillaume de normandy 1泊約90ユーロからという看板を見た。空室があったかは不明】
朝の海と昼間の海、それだけも色が全然違いました。海は、青から鉛色になりました。空も晴れから曇りになってい
ました。潮がだんだんと満ちて、海の色が変わって行くのが美しかったです。
水色(またはグレー)と薄緑色の世界が素敵。
次は、海辺に泊まって、ただ海の色が変わって行くのを眺めていたいです。
アザラシも見えていたようで、はしゃいでいるグループもいましたが、眼の悪い私には全く見えませんでした。遠くに羊が見えました。プレセレと呼ばれる塩の牧草を食べる羊で、臭みがなく美味しいお肉と評判のようです。
車がない人のためには、ノワイエル シュル メールNoyelles-sur-merという駅前に貸自転車屋さんもありました。その駅から少ないですが、バスもあります。蒸気機関車も走っています。
ノルマンディーに海を見に行こうと最初は思ったのですが、ノルマンディーでCOVID-19のクラスターが多発し、医療従事者が悲鳴という記事を読んだりしたこと、もしかして政府の政策でもあったのでしょうか?、ノルマンディー行きの列車が減らされていたことで、ノルマンディーは諦めました。
全然知らない大自然に行くというのに、切符を買った後、天気予報は雨になり、行く前に心配しましたが、結果は行って良かった、発見のある旅でした。
参照記事
https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Saint-Valery-sur-Somme
https://www.francebleu.fr/infos/sante-sciences/ars-bilan-hebdomadaire-normandie-1593175425