上は妖精、下はスフィンクスの女性版スファンジュ。バガテル公園には、8体(4対)のスファンジュがいる。
毎回、このスファンジュが気になってしまう。
ギリシャ神話に出てくるスファンジュ。下半身がライオンで胸から上が女性となり、翼を持つ姿で表現される。
18世紀後半から19世紀初頭のヨーロッパでは、古代ギリシャなどの古典様式を模範とした新古典主義の芸術様式が流行し、そのモチーフとしてスファンジュの姿も好まれた。絵画のモチーフや調度品の装飾として用いられている。
チュイリー公園にもベルサイユ宮殿にもスファンジュがいた。ミイ•ラ•フォレのジャン•コクトーの家でも見たことがある。エジプトのスフィンクス(写真でしか見たことがない)に比べて、女性版の方がちょっと妖しい感じもする。
毎回、この対のスファンジュを見るたび、日本の狛犬を思う。守り神として門の前に一対というところが似ていると思う。日本の狛犬も、2頭のうち1頭はライオンと耳にしたこともある。日本の狛犬と、遠い遠い親戚なのか?
日本の狛犬は中国の唐獅子由来と思われるが、中国の獅子もオリエント、すなわちメソポタミア辺りから来ていて、結局、すべての宗教、あるいは、すべての文明はつながっているのではないのか、とロマンを感じたりする。
うーん、でも、スファンジュと狛犬、顔は全く似ていない。。。。