明日はバレンタインデー(日本ではすでにバレンタインデー当日ですねー。)。ということで、パリでは、お花屋さんの赤い薔薇のお値段が値上がりしている。
前日の日曜日にお花屋さんの前を通りかかったら、赤い薔薇が1本6ユーロ。わー、高い、と驚いていると、若い男性が一本を手に取って支払いしていた。薔薇の大きな花束を手にした別の男性ともすれ違う。
パン屋さんにもたくさんハート型のお菓子が並んでいた。
バレンタインデーはもともとキリスト教圏の祝いで主に欧米で、毎年2月14日に行われるカップルが愛を祝う日とされてきた。フランスでは、男性から女性に花を贈ったり、カップルがお互いプレゼントを交換したり、プレゼントの内容もアクセサリー、一緒にレストランに行くなど、さまざまのようだ。
日本のように女性から男性に贈るという一方通行ではないし、チョコレートを贈る習慣がない。ましてや「本命」に愛を告白する日というイメージはない。一ヶ月後のホワイトデーもない。
数日前、パリのあるチョコレート屋さんで、バレンタインデーの話をしたら、店員さんが全然バレンタインデーを意識していなかった。
それでも、私はチョコレートが好きだなあ。花より団子か。
歴史をたどると、恋愛の守護聖人として信仰されている聖ウァレンティヌス(Valentinus / Saint Valentine)につながる。ローマ帝国時代の3世紀後半頃に処刑され殉職したとされる。
ウァレンティヌスは正教会・カトリック教会などで聖人とされ、かつてカトリック教会では1969年まで2月14日を聖ウァレンティヌスの殉教の日と定めていた。