今年のヴァカンスは市場もスーパーマーケットも徒歩で簡単に行ける場所にアパートをレンタルした。
去年はベランダがあるアパートでビーチも近かったイエール、高台で見晴らしの良いヴィルフランシュ・シュル・メールの2つのアパートにお世話になったが、この2つのアパートとも市場も、大きなスーパーも徒歩圏内にはなかった。
車を持たない者にとって、大きなスーパーが近くにないのは致命的だった。
去年は自炊と節約に燃えていて、レストランでは、ほぼ食事しなかった(レストランも選べるほどは徒歩圏内にない)のだが、村の小さな食料品店は品揃えも少なく、一つひとつの食品のお値段もパリでいつも買っているMonoprixやG20より高かった。
特に、問題は野菜だった。野菜は手に入らないか、見た目が悪くても、一軒しかないその店で買う、またはバスで買い出しに行くしかないのだ。昼はサンドイッチ、夜はパスタになりがちだった。
だから、去年のリベンジに、今年は市場も、スーパーも、レストランも、徒歩圏内でたくさん選べるカンヌ中心部にアパートをレンタルした。
市場で買うのは楽しい。たくさんの八百屋さんが競い合って美しい野菜も選び放題。BIO(有機栽培)という表示はなかったが、市場で買ったトマトやキュウリ、スイカが味があって、どれも美味しかった。
市場でチーズも数種類、パルマ産生ハムも買った。美味しかった。
【美味しかったパルマ産生ハム】
【こちらのチーズも好みでした。グルノーブル付近で作っている牛のチーズだそう】
魚屋も近くにある。レンタルしたアパートのキッチンも完備されている。本来なら、去年のように、自炊に燃えれば、毎日、凄く美味しい物を作ることもできるし、節約もできただろう。
でも今年は、パリ滞在中を含めて、この約20日間、ほぼ毎日か2日おきにレストランで食事した。
昨日8月9日から、衛生パスポートの適用範囲が拡大し、ワクチン未接種者は、72時間以内の新型コロナの陰性証明がないとレストランにも行けなくなった。テラス席も衛生パスポートが必要である。
ワクチン未接種の私は8月9日からレストランに行き難くなるだろうということで、レストランでの食事キャンペーン中だったのである。
自炊は、し続けるか、しないかのところがある。単発的に作ると材料の無駄が出て、結局、安くはならない。
今回、胡椒は家から持ってきた。毎回、レンタルのアパートに何の調味料があるか、着いてみるまで分からない。一切調味料のないアパート、塩すら置いていないアパートも2回くらいあった。今回はオリーブオイルから砂糖など、割といろんな物が使えたが、ハーブは全然置いていない。
さらに、泳いだ後に自炊。他人様のキッチン、壊したり汚したりしないよう注意しながらはきつい。電子レンジやオーブンの使い方一つとっても、慣れていないので、最初は時間がかかる。
結局、トマトとキュウリのサラダ、ガスパチョ風スープ、生ハムとメロン、サンドイッチ、パスタなど、簡単な物しか作っていない。
そして、お助けの冷凍食品! ピカール(Picard)が近くにあったのだ。普段、ほとんど冷凍食品を買わないので、発見があった。泳いだ後だったからかもしれないが、レンジで温めるだけの、鶏肉入りカレー(Poulet au curry et au lait de coco, duo de riz)がとても美味しかった。2.3ユーロ(約300円)!!!である。コスパ良い。
泳いだ後は、カレーよね。お米もバスマティライスと赤米のミックス、ココナッツミルク入りのカレーというのがお洒落でしょ。