これらの人形、凄くないですか? かわいい!
ルーヴル美術館古代オリエント美術コーナーで見つけました。真ん中が子を抱く女性の像。紀元前1400-1230年。
正直、私は日本でもあまり考古学に興味がなかったのです。地味だなーと思っていました。失礼…。
ここ数年、日本では、縄文時代がブームとのこと。私のフランス人の夫がパリ日本文化会館で2018年と1998年にあった日本の縄文時代をテーマにした展覧会を見ており、「素晴らしかった。ピカソより凄かった」と熱く語り、いつか日本でも遺跡巡りをしたいとのこと。
日本のどこを巡ろうか、そんな思いでYou Tubeやネットを探していると、日本の山の岩からペトログラフ、シュメール文字が見つかっているという報道や動画を見つけました。
日本のペトログラフ 1992年報道
ブログやYou Tubeで調べると出てくる、出てくる。「最古の文明を残したシュメール人は日本の漁師さんのご先祖さま?」という記事↓など、個人のブログやYou Tubeもたくさん見つけました。
https://ameblo.jp/shimonose9m/entry-12438734925.html
ほお、日本の山奥の岩や島などに岩刻文字すなわち、シュメールの文字???
【シュマシュキ王朝、紀元前2000-1940年、ルーヴル美術館古代オリエント文明】
一方で以前から日ユ同祖論という考えがあるのはご存知でしょうか。日本人(縄文人)の祖先が2700年前にアッシリア人に追放されたイスラエルの失われた十支族の一つとする説。近年では、久保有政氏、宇野正美氏やイスラエルのエリ・コーヘン元駐日大使などが唱えていて以前から多数の本も出版されています。
「日ユ同祖論」 ウィキペディア
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%83%A6%E5%90%8C%E7%A5%96%E8%AB%96
https://freejournal.info/2952530/1/nicholas-mcleod.html
このウイキペディアをじっくり読むだけでも十分な読み応えがあります。
私は日ユ同祖論に関連する動画や本もいくつか見ましたが、ヘブライ語と日本語の共通点、祇園祭りとシオン祭りの共通点、神道とユダヤ教の共通点、ソーラン節や国歌「君が代」、「かごめかごめ」などの童謡もヘブライ語に翻訳できるなど、へーっとびっくり!、興味深いものがありました。
YouTubeの参考は
【祇園祭り・剣山の謎】
https://www.youtube.com/watch?v=N4TR32mPxrs
【へブル語と日本語の類似 秦氏】
https://www.youtube.com/watch?v=PvtI1akmzTE
この話、以前から、フランス人に話してもなかなか信じてもらえなかったのですが、フランス語版のウイキペディアにも、ちゃんと、説明があります。
https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Th%C3%A9orie_sur_l'origine_commune_des_Japonais_et_des_Juifs
フランス語のウイキペディアを読むと、日ユ同祖論は17世紀から存在する説で宣教師によって研究されていたようです。宣教師として来日したスコットランド人のニコラス・マクラウド Nicholas McLeod は、神武天皇の神話とモーセの類似性、神道とユダヤ教の相似性に気付き、1870年に彼の日本での英語の著作The Epitome of The Ancient History of Japanの中で世界で最初に日ユ同祖論を提唱しました。
約150年前、最初に提唱したのは、スコットランド人だったのですねー。
You Tubeのイスラエル在住の日本人の方も最近、イスラエルの朝のテレビ番組で日ユ同祖論関連の話題が取り上げられていたと話されていました。
真偽はともかく、日本と中東のつながりにロマンを馳せながら見ると、古代オリエント文明の展示品を見る楽しみも増えると言うもの。
【3枚目以降の写真はすべてルーヴル美術館のコルサバードの中庭、紀元前8世紀。アッシリア帝国のサルゴン2世によってコルサバード(現在のイラク北部)に建設された宮殿。高さ約5メートルの翼を持つ人面牡牛像が配置されている】
イスラエルの失われた10氏族
Nicholas McLeodについて
https://freejournal.info/2952530/1/nicholas-mcleod.html