パリ徒然草

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フランスの絵本 子供時代の読書を思い出す

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 数ヶ月前、友達のお子さんの誕生日に、海をテーマにしたこの絵本を差し上げた。穏やかな絵柄の優しい色合いの本にした。自分でラッピングする前に撮ったのが、これらの写真。

 子どもの本を選ぶのは、難しい。日本では、子ども用にどんな本が流行っているのだろう。この本は、岩や石、海藻が描かれた部分をめくって、海の生き物を見ることができる仕掛けになっていた。

 同じ出版社で、森のヴァージョンもあった。海にするか、森にするか、しばらく悩んだけど、海にしたのは自分の好み。単に海が好きだったから。ある意味、押し付けである。

 私は、小学校2年生で初めて本を買ってもらった記憶である。フランスの作家、ヴィクトル・ユーゴーレ・ミゼラブルの簡易版だった。パリが舞台である。あの本に洗脳されて、今、パリにいるんだろうか???

 私の記憶では、小学校のとき、親から2冊本を買ってもらった。そのレ・ミゼラブル簡易版と、もう一冊がシェイクスピアの「リア王」だった。なぜ、外国文学だったのか。図書館で借りる以外は、その2冊しか本しかないので、何度も、何度も、読んだ。

 私の親に怒られるかもしれない。それ以前にも買ったはず、と。でも確実なのは、今の多くのご家庭のように、たくさん物を与える家庭ではなかった。

 ちなみに中学になると、自分で、バスで古本屋に行って、お年玉を利用して本を買ってきて、一日2冊読んでいた。そして、視力が落ちすぎて、親から叱られ、1日2冊は辞めた。

 SF小説をたくさん買って読んでいた。そのころお年玉で買った本にフロイトの「精神分析入門」がある(もっともこの本は一日では読めない)。日本人の起源とか日本人の苗字の研究にも、興味があって変な子だった。オヤジっぽいというか。視力が落ちなければ、1日2冊読み続けてとても幸福だったろう。


 今ではフランスでもアマゾン、キンデルで電子書籍で簡単に日本語の本を読めるようになった。

 それでも、好きなページを開いて触れる紙の本の良さは健在。フランスでは、地下鉄で本を読んでいる人をしばしば見かける。