パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

パリですき焼き♥

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 ついに私は、卓上で、すき焼きらしい、すき焼きを食べることに、パリのアパートで成功したのである。在住9年目の初冬のことであった。こうして、世界は少しずつ変わっていくのである。

 日日カップルであれば、はあ?前からやっているよーと言う方たくさんいるだろう。

 でもね、フランス人の夫を説得するのが難しかった。火事が怖い。同じ鍋をつつく習慣がない。テーブルで調理する習慣がない。

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 そもそも、台所の2口コンロのうち、1口が壊れたとき、卓上でも使える、この1口コンロを買いたいと私は夫に言ったが、反対された。部屋狭いから物を増やすな、台所を改装するまで1口でなんとかしろ、と。

 台所を改装して美しいガラス製の2口コンロに取り替えて、1年以内にそのコンロに、上からまな板が落ちてきてコンロに大きなヒビが入ってコンロが使うには危険な状態になり、取り替えのため買いに行ったら、納品に2週間かかります、と言われた。そのおかげで、この1口コンロを買うお許しが出たのだ。禍を転じて福となす!!!

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 ちなみに夫はカセットボンベ式の火の付くコンロは危ないから駄目ということだった。パリのアパート在住者でも、ガスコンロだった人も知っているから、火は怖い、ガスは怖いと思うのも思わないのも、価値観それぞれだとは思う。でも、1人の人間の価値観を変えるって案外難しかったりする。(ちなみに日本では、ガスコンロしか、使ったことがなかった)

 
 ついに、買えた。約1年以上我慢したのに、あっけなかった。買ったのは、今年の夏で、電気店で25ユーロ(3250円)だった。

 これまでは、鍋料理のとき、コンロとテーブルを往復しないといけなかったが、これで、魚の鍋もチーズホンデュも座ったままゆっくりできそう。。テーブルが狭いのでいちいち片付けるのが大変だけど、冬の楽しみ、鍋が楽しめる。パチパチパチ。

 今回は白菜を入れなかった。白菜1玉買うとお肉のお値段超えるかもというお値段だったし、重たいし、余った白菜を小さな冷蔵庫に入れることを想像して憂鬱になったためだ。材料は京子食品とKマートと八百屋さんで揃えた。(ちなみに13区の中華食材店で買うと白菜なども、安いらしいが、なんとなく足が向かず、ほとんど行ったことがない)


 参考にしたレシピはこれ。
 
"すき焼きレシピと割り下の作り方をプロが伝授!手順で差が付く! | 三越伊勢丹の食メディア | FOODIE(フーディー)" https://mi-journey.jp/foodie/14623/amp/

今回の材料(2人分)

牛肉の薄切り(今回使用したのはBasse cote 1キロ当たり17ユーロ お肉は2人分400円程度)…200グラム

豆腐…2分の1丁

エノキダケ…2分の1パック

ヒラタケ(pleuroteプルロット)…3個

シイタケ…大きめ3個

玉ねぎ…1個

長ねぎ…1本

卵...2個

<割り下>
酒…100cc

みりん…100cc

醤油…100cc

カソナード(砂糖)…25g

 下準備に少し時間をかけた。

<下準備:割り下の作り方>
① 鍋に酒、みりんを入れて煮立たせる
酒、みりんを鍋に入れ、強火にかける。
アルコールの香りを飛ばすために、強火で煮切りる。

② いったん火を止め、醤油、カソナードを入れてさらに中火で温める

〈長ネギと玉ねぎ〉

①玉ねぎを耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで火を通す
(600Wの場合、約1分間)。
② ①の玉ねぎと斜めに切った長ネギを油を敷いた大きめのフライパンで焼く。(これは、卓上コンロではなく台所のコンロにて)

◆♢◆

 割り下を入れた小さめのフライパンを卓上コンロにかけて、牛肉や適当な大きさに切ったキノコ類や野菜を入れて火が通ったら、とき卵につけて、いただきました。(詳しくは参考にしたサイトを見て、工夫してください)pleuroteプルロットを入れたことが唯一、フランスらしい。

 〆は材料外の蒸し焼きそばを入れて、いただきました。

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去年まだ、卓上で使える1口コンロがなかった頃に書いたブログ↓

"ラクレットは、個人主義の国フランスの鍋? - パリ、新型コロナが世界を変えた" https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2020/11/19/031924