パリ徒然草

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ラッパーAloïse Sauvageさんに惹きつけられた

 7月1日のFnacliveで、Aloïse Sauvage(アロイーズ•ソヴァージュ)さんのパフォーマンスに惹きつけられた。彼女の歌、ダンス、怒りの表情、宙に空高く舞ってダンスしながら歌うというパフォーマンス凄かった。


Aloïse Sauvageさん

 音楽はラップ、ヒップホップだが、白人で女性というラッパーとしてはマイノリティーなのも、新しさを感じた。



 映画にも出ている女優さんであり、サーカスにも出演しているので、表現の幅が凄い。ダンス、演技、サーカスを織り交ぜた総合舞台、彼女独特の世界になっていた。

 彼女のパフォーマンスを見ながら、ラップという表現方法は、怒りの表現が素晴らしいなあ、と思う。直接的で分かりやすい。ある精神科医が人類は怒りを歌で表現したり、踊りで表現したりしてきた。その感情は芸術の発展にも役立ってきた、と話していたのを思い出した。

Aloïse Sauvageさんのビデオ・クリップ
https://youtu.be/IutQQYH8aPA

https://youtu.be/_pDLPIEvGnU

https://youtu.be/OXsCKHXGMV8

2年前のベルギーブリュッセル、グラン・プラスでのライブ
https://youtu.be/c9uV2RXqqZE

 フランスで若者に人気なジャンルは、ヒップホップ、ラップのようだ。アフリカ系の移民が自国の音楽とミックスさせたラップも流行しているらしい。

 私は、最近のラップシーンには疎いが、フランスのラップのCDだけで、30枚は持っている。アルノー•デプレシャン監督の映画に効果的に使われていたSINIKのCDも持っている。フランス語とジャージーなタイプのラップは相性がいいと思う。MCソラーとIAMというフランスの古典的ラッパーのライブには行ったことがある。

 マルセイユ出身のIAMのデファンスでのライブに行ったとき、周りの人に、押しつぶさそうになった。死ぬかと思った。押されて苦しかった。以来、ラップは家のステレオで聞くものになっている。


 今回のFNACLIVEでも、前日の6月30日にラップの演奏中に危険だと、警察が出動する事態があった。怒りの表現が伝播して攻撃的になる人もいるのかもしれない。このライブ私は人に勧めていたのだが、安易に勧めちゃいけないなあ…。

 押しつぶされるかもしれない危険を侵してでも、Aloïse Sauvageさんの10月のシガール(パリ18区)でのライブに行くべきかどうか、悩みどころだ。


【大勢の観客がいたFNACLIVE】

Aloïse Sauvageフランス語のウイキペディア
https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Alo%C3%AFse_Sauvage