パリ徒然草

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プラダの靴が欲しいのーの歌詞を思い出した 猛暑のパレ・ロワイヤル公園


 7月2日午後。うだるような暑さ。日陰を求めて彷徨う。パレ・ロワイヤル公園のベンチなかなか開いていない。カップルと背中合せにベンチに座った。

 会話丸聞こえ。「プラダのバッグを250ユーロで買った。高すぎたかなあ」「250ユーロならいいんじゃない」(フランス語。後でネット検索したところプラダのバッグは正規価格は1000ユーロくらい。250ユーロは激安)。若いカップルが話していた。

 「プラダの靴がほしいの❤」


 日本で90年代にヒット曲を出していた歌手、小沢健二さんの歌「痛快ウキウキ通り」の歌詞を思い出した。当時、同僚で、いつも、ポール・スミスを着てカラオケでオザケンばかり歌う人がいたのだ。

 そういう時代だったから、私もグッチ、ヴィトン、バーバリーなど買っていた時期もあったなあ。

 そして、私が今、持っているバッグは10ユーロですが、何か問題でも?パリのデッドストック(在庫処分)のお店で買った。

 今日は夏日。パレ・ロワイヤルを歩いていると春に行った南仏にいるみたいだ。光と影のコントラスが強い。強い光のせいで影が濃くなっている。

 旅しなくても南仏気分っていいと思う。パリの夏は2ヶ月程度しかない(9月には秋の足音が聞こえる)し、暑い、暑いと不満を言う前に、2ヶ月しかない夏を、神様がくれた贈り物、太陽の光を、喜ぼう。私が南仏が好きなのは光のせいでもある。

 ハーゲン真っ最中の土曜日。街中に人が溢れ、ブティックも試着の人が列を作り、観光客も多く、地下鉄に乗ったら激混み、地下鉄の動きも遅く、私はだんだんと熱中症のような状態に。途中で地下鉄を降りて、ふらふらとスーパーに走り、水を買って飲んだ。


 最近のパリの気温は、変わりやすい。

 10日ほど前は摂氏38度の日もあった。その後数日して雨が降って午後3時に摂氏15度の日もあった。

 今年は、暑くなるかもーと3足も色違いのサンダルを買ったが、私はサンダル履くのが苦手。寒がりで夜になると靴下が必要になるし、素足のサンダルで、ゴミもときどき落ちているパリを歩くと、家に帰ってすぐ足だけシャワーで洗いたくなってしまう。


【サンダル試着中。持っているのが10ユーロのバッグ。サンダルは6割引で約20ユーロ】


 結局、スニーカーばかりが活躍する。どれもこれもプラダの靴とは程遠いけれど。


時代を経てこの歌詞聞くとなんか深い。
小沢健二「痛快ウキウキ通り」
https://youtu.be/2BNN9kXYTPc

 そして、300枚くらい持っているCDの中、日本人ミュージシャンは10枚くらいしかないのに、オザケンは5枚CD持ってた。『刹那』今、聞いてもいいよお。

刹那

刹那

  • アーティスト:小沢健二
  • ユニバーサル ミュージック (e)
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