パリ徒然草

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カルーゼル広場を行進する贅沢 衛生パス反対16週目のデモ

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 10月30日土曜日。衛生パス反対デモに参加した。デモが始まって16回目の週末。

 毎週あるデモは、毎回違う。参加者も少しずつ違うし、通る道も違う。“一期一会“と言ってもいいかもしれない。

 今回は黄色いベスト運動主催のパレ・ロワイヤルから始まるデモに参加した。

 左手にルーブル美術館のガラス張りのピラミッド、右手にカルーゼル凱旋門を見ながら、カルーゼル広場を歩く。目に映るパリは息を飲むほど美しい。

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 カルーゼル橋を通る。警察にエスコートされて普通は車が通る通りを堂々と歩く。何という贅沢だろう。


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 参加者の中に日本語でお話している女性二人組がいらっしゃるのを見かけたが、結局、話す機会を失ってしまった。

 そういうわけで黄色いベスト運動には感謝しているのだが、行進しながら参加者の叫ぶシュプレヒコールの内容に時々、同意できない。

 単純に「衛生パスはいらない」とか、「3回目の摂取」やワクチン接種後の「血栓」について叫ぶのは全く同意で私も一緒に叫んでいるが、マクロン大統領個人への攻撃のときには口をつぐんでいる。プラカードの中に衛生パスポートと直接関係がない運動も稀に見かける。こういうのは一緒にいると、同じ思想と見られるのだろうか。

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 行進は左岸を進んだ。地下鉄レンヌ辺りから雨が降り始めた。寒い。

 10分くらい傘をさして歩き続けたが、寒い。申し訳ないが、こっそり、行進を抜けた。

 雨が酷い。何度も買ったことのある店を見つけて、雨宿りに入った。

 全く買う気はなかったが、外を見ると雨が降り続けている。(ワクチン未接種のため、衛生パスポートがないので、カフェで雨宿りできない)

 熱心に勧める感じの良い店員さんがいたので、試着することにした。

 結果。季節はずれのビキニを3着も買ってしまった。最後のお買い得価格だったとはいえ、一杯のカフェに比べれば、最近にはない大きな出費となった。

 南仏に住んでいる私を想像した。。そこは海の近くで、建築家のル・コルビュジエが晩年毎日泳いでいたように私も毎日泳いでいる。そうよね、水着はたくさん必要よね。いい買い物をした。
 
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 フランスの新聞ル・モンドによると、フランス全土で25 000人がデモに参加、 3 320人がパリで参加した(フランス内務省調査)。