スーツケースを買った。格安航空会社用の機内に持ち込めるスーツケースである。
格安航空会社用でもあるが、フランス国鉄の格安のTGV、OUIGO用でもある。
これらの会社の格安航空券は、荷物の追加料金を払わないためのキャビンに持ち込める大きさの規定がある。私が使ったことのある会社で言うと
OUIGO
55×35×25(すべてセンチメートル)
easyJet
56×45×25
Transavia
55×35×25
Ryanair
55×40×20
少しずつ違う(この大きさは突然、変更されることもあるようなので、格安航空券等利用の際は、その会社のサイト等で直前にご確認ください)。
だからどの会社でも使えるように、より小さくなってしまうが、55×35×20をメジャー片手に探した。
デパートのギャラリーラファイエットとRAYON D'ORというお店、2軒に行った。
ギャラリーラファイエットにはたくさんの美しいスーツケースがあった。55×35で厚さを20センチと25センチに変えられるすべての会社に対応したスーツケースすらあった。300ユーロで割引なしだったけれど…。
イタリアのメーカーのとても軽いソフトスーツケースに惹かれたが、55×39くらいだった。OUIGOとTransaviaに対してほんの少し横幅が広い。
これまで、OUIGOに関しては厳密なチェックを受けたことはないが、航空会社については、かなり厳しいイメージ。4センチ大きいことでスーツケースの追加料金を取られたりするのだろうか、ないような気がする、とも思ったが、もう少し探すことにした。
ちなみに今回、スーツケースを探したのは、これまで使ってきたスーツケースが閉まらなくなったのだ。3ケタの数字を忘れたせいか、古くなりすぎて鍵が壊れたのか…。
スーツケースは一番安いのを買っても45ユーロはした。ただ、それは、見た目があまり美しくない。
結局、DELSEYデルセーというメーカーの55×35×20のスーツケースをRAYON D'ORで買った。5年補償がついていた。夫が「見た目が美しいスーツケースを買え。これがいい」と言ったのだ。
【デルセーのスーツケース】
夫は自分自身の格好には頓着しないのに、自分の目に入る物の美醜にうるさい。特に一緒に映画を見たとき女優が美しいか、どうかばかり語ることに笑ってしまう。私は全然気にしてなかった。
夫の好みを一言で言うなら、ロココ時代のフランスの画家、ジャン・シメオン・シャルダン(Jean-Baptiste Siméon Chardin, 1699年11月2日 - 1779年12月6日)の絵である。地味でクラシックな物が好きなようだ。
私もDELSEYのスーツケースはフランス製だし、一度、使ってみたい気がした。
【ギャラリーラファイエットでスーツケースを探す私】
買ったスーツケースの色は黒に近いグレー。割引後、107ユーロだった。今、円安なので換算すると結構なお値段。日本のAmazonで17000 円のデルセーのキャリーケースがあって、これとあまり変わらないので日本で買っても、ほぼ、同じ値段と感じた。
このスーツケースを持って、どこに行こう。
カプリ島、アマルフィ、ローマ、マドリッド、ウイーン、ミュンヘン、クロアチア....。夢が膨らむ。
まあ、その前にミディピレネーに行くのだ。パリ市内でも使おうとしたが、思っていたよりも小さかった。