ヴァンセンヌの森を抜けると、そこには赤い電話ボックスがあった。
赤い電話ボックスは英国の存在の象徴、ロンドンのアイコンとして知られている。赤い色はイギリス軍の制服の色でもある。
この赤い電話ボックス、一番上にイギリス王室の王冠の模様がある。まさに今話題の...。
それにしても、パリ近郊にイギリスの電話ボックス???なぜこんな場所に、イギリスの電話ボックスが?
調べてみると…
「赤い電話ボックス」と呼んでいるコイン式電話ボックスは、1920年代初頭にロンドン市長のもとで行われたコンペによって製作された。リバプール大聖堂の設計で知られるジャイルズ・ギルバート・スコット卿のデザインが選ばれた。
赤い電話ボックスは、英国映画の黄金時代の映画に登場したが、携帯電話の普及とともにだんだんと通りから姿を消した。オペレーターのブリティッシュ テレコムは、1980 年代からオークションで赤い電話ボックスを販売し、2010 年代には地方自治体にも販売した。
自治体か、団体、あるいは篤志家が購入して、ここで第二の人生を送ることになったのだろうか。
ここは、サン=モーリス (Saint-Maurice)。フランスのイル=ド=フランス地域圏、ヴァル=ド=マルヌ県の街だ。
フランスのディジョン駅近くにも赤い電話ボックスがあり、それは、英国の姉妹都市ヨークYorkからプレゼントされたものだった。
ネットで探した限り、サン=モーリス の赤い電話ボックスの由来は分からず...。
こちらの電話ボックスはミニ図書館。地域の人が本を交換できる場所として使われている。
ヴァンセンヌの森と小さなスクエアに挟まれた場所。スクエアには、天才画家、ドラクロワの像が設置され、花が溢れる。こんな場所で第二の人生も悪くない。
参照記事
Le "mystère" de la cabine téléphonique rouge à la londonienne, près de la gare de Dijon