12月24日の夜は例年、夫の家族とのクリスマスイブのパーティーと決まっている。今年も私はアペリティフに巻き寿司持って行くことになっていた。
材料のアボカドを買いにナチュラリアというBIO(有機栽培由来)のお店へ。そこに、3人のサンタ姿で働いているお店の人たちがいた。そのうちの一人、あの女性が10月に私の財布を見つけて無傷で返してくれた人だ、と思った。
私は10月のある日、自分の部屋に帰って、しばらく経ってどうやら財布がないことに気づいた。財布の中には現金とクレジットカード2枚と滞在許可証が入っていた。
約2時間前にナチュラリアで買い物したなあ、とナチュラリアに戻ったら、「メールで連絡取ろうかと思ってたんですよ」とその女性が私に財布をまるまる無傷で返してくれたのである。これで同じような経験がフランスで3度目だ。
そうだ、と私はチョコレート屋さんにチョコレートを買いに行った。サンタさんたちに私がプレゼントしよう。12月24日のチョコレート屋さんは多くの人で賑わっている。チョコレート3人分、クリスマスらしい白いきれいな紙袋に入れてくれた。そして、ナチュラリアの3人のサンタさんに私からチョコのプレゼント。3人ともとっても喜んでくれた。
夕方、巻き寿司や家族へのプレゼントを持って、義母の家へ。荷物は多いし、地下鉄車内が大混雑で、一苦労。私は今日は白いセーターにゴールドのミニスカート。茶色のミニブーツ。アクセサリーもゴールド。
テーブルはクリスマス気分たっぷりに飾られ、ツリーもある。
参加者9人全員が揃うのを待って、午後8時、スタート。シャンパンと巻き寿司。
このシャンパン美味しかった。
巻き寿司は人気で私は巻き寿司切ったり醤油を準備するのに忙しく、シャンパンも飲みたいし、巻き寿司の写真撮影を忘れていた。随分なくなったときのものしかない。
【あっという間になくなる巻き寿司。この8倍くらい持っていったが、すぐになくなった】
そして、前菜がサーモンやエビ、「鱈の卵」から作るTarama(タラマ)というペースト、ブリニという小さなパンケーキなど。魚介類が非常に美味しかった。感謝。相当列に並んで待って購入したそうである。
前菜までで大満足。ごめん。エビを大量に食べたのは、私です。(実は前日に私が買って食べたエビよりずっと美味しかった)
メインディッシュはドーブと言われる牛肉の煮込み料理。
このあとチーズ。チーズは他の種類もあった。
【山羊のチーズなど。ゴーダチーズが美味しかった】
デザートはブラックベリーとマンダリンのアイス、様々な果物、ドライフルーツ、フガスと呼ばれる焼き菓子、チョコレートなど。『トレーズ•デセール(13Dessert:13種類のクリスマスデザート)』という言葉があって、南仏では13種類のデザートを準備する習わしがある。
夫の家族は南仏出身で、ブッシュ・ド・ノエルは今年もない。
そして、深夜零時。恒例のクリスマスプレゼント交換会。私のプレゼント、喜んでくれるといいなあ。私は今年は、帽子、ストール2枚、毛布、アロマキャンドル、キャンディー、お買い物袋、金色のラインが入ったサラダボールなど。使えそうな物ばかりだった。
大学生の甥に夫には大きすぎたコートを試着してもらったら、ピッタリで、喜んでもらってくれたり。テーブルでも、終始みんな笑顔が絶えなくて、大笑いで夫の顔が真っ赤になり、笑い死にしたら、どうしよう、というレベルになったり。なんでだろう。今まででの人生で一番楽しいクリスマス会だった。
追記
このシャンパン日本でも買えるようだが
https://mathusalem.jp/?pid=95804121