パリ徒然草

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帝政様式のロビーのホテル そしてバスタブ アンジェへの1泊2日の旅⑧

 アンジェで泊まったホテルのロビーは、帝政(ていせい)様式の家具が置かれていた。帝政様式は、フランス語だとstyle empire(スティール アンピール)と言われる。

 

 19世紀初頭のナポレオン1世の帝政期以降、フランスを中心にヨーロッパで流行した建築・家具・装飾などの様式。

 

 帝政様式は、ネオクラシズム(新古典主義)の流れを汲みながら、「古代エジプト」のデザインを取り入れ、「アンピール(エンパイア)」という名前のとおり、帝国の威信を表現するような直線的で力強くシンメトリックなデザインに、豪華で重厚な装飾を加味した意匠が特徴的である。

 

 パリ近郊のジョセフィーヌのお城、マルメゾン城の内装が帝政様式である。私の頭の中では、金色と直線が多いイメージ。

 

 

帝政様式

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E6%94%BF%E6%A7%98%E5%BC%8F

 

 帝政様式は嫌いだーという声を良く聞く。私もマルメゾン城やカルナバレ美術館等で帝政様式の家具を見て、あまり好きではない、威信、威厳が鼻につく、落ち着かないと思っていたが、旅行の際、ホテルのロビーとして使わせていただくには、ちょっとした思い出になった。

 

 1泊2日とは言え、朝に着いて、翌日夕方出発だったので、ロビーで寛いだり、充電したり、観光の計画を立てたり、荷物を預かってもらったりしたので、このロビー、十分に活用させていただいた。ホテルの受付の女性とおしゃべりしたりもした。彼女はこのロビーやホテルに誇りを持っていた。

 

 お部屋の方は、帝政様式は何の関係もない現代のデザイン。シンプルながら清潔で、足を伸ばせるお風呂付き。いわゆる屋根裏部屋だが、アンジェの町を見渡せる。

 

 アンジェの町中でバラのバスソルトを購入し、バスタブに入れて入りました。

 

 街も見渡せた。

 難点は、エレべーターを使用した後、最後の1階分、狭い階段を上がらないといけないこと。

 

 良いホテルだった。満足。

 フランスでは、バスタブなく暮らしている人も多い。私が泊まった日は70ユーロ程度で泊まれたが、5月の予約は満室で断っている日もあるようだった。100ユーロ以下でお風呂をホテルで楽しめるなら、それもいいのでは。

 

 アイパットと小さなスピーカー、お肌や髪のケア用品などを持ち込んでバスタイムを楽しむのもいいかも。

 

 アンジェ美術館にロココの絵画があったので、ロココ様式の建築についても調べた。次の私の旅は8月のニース。ロココ様式の建築と言えば、ニースには、ネグレスコというホテルがある。次の旅への夢が膨らむ。(「アンジェの旅」最終回)