パリ徒然草

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屋外市場の営業終了 販売員の防護少しずつ改善

 3月23日午後8時。午後8時からフランスのニュースを見るのが12日以降恒例になった。今日は、フィリップ首相から外出制限の強化についての話があるということで、しっかり見た。

 屋外市場が営業されなくなるのが私にとっての一番のニュースだった。フランスには、屋外に、野菜、果物、魚、チーズなどを売る市場が並ぶ。その市場は閉鎖になる。

 屋外市場は、日本のクラスター(集団感染)の調査から見ると、密閉空間でない分、新型コロナウイルスの感染において有利だと思うのに、残念だ。80歳を超えて一人暮らししている家族が屋外市場でしばしば買い物していたので、悲しむだろう。

 個人的には屋内の小さな店舗に5人いる状態の方が怖い。屋外市場が消えて、スーパーマーケットに、さらに人が押し寄せるのか。

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(屋内市場の魚屋の前は客と販売員を隔てるように改善された。屋内市場に入ることのできる人数も制限されている)

 国家によって「必要ではない」と言われるってどういう気持ちだろう。タバコ屋は国家に必要だから営業を続け、映画館もカフェもレストランもデパートも、国家に必要ではないと今は営業していない。そして次は屋外市場だ。

 数日前、パリで農業見本市が開かれたばかりだった。市場とは消費者に、その農産物を直接届ける大事な場所だと思うのだが。。。屋外だと、人数制限をやりづらいのも閉鎖の一つの理由だと思うが、なんとかならなかったのかなあ。

 一方で、スーパーマーケットのレジ係たちは、感染を恐れながら働いている、と報道された。報道されたAuchanというスーパーでは、コロナウイルス感染が怖いという理由で25%の人が欠勤している、という。レジ係の責任者が安全対策の強化を訴えていた。

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(スーパーマーケットのレジの前にガラスやビニールシートがはめられた)

 テレビで報道されたスーパーでは、レジ係は、マスク、手袋をはめ、レジの前は、ガラスの板が貼られていた。私の行くすべてのスーパーや小売店がそうであるわけではない。

 3月17日に外出制限が始まったとき、スーパーや小売店で働く人は、マスクもせず、手袋もしていなかった。最近は少しずつ変わってきた。

 いくつかのスーパーではレジの前にガラスでバリアができた。SF映画に出てきそうな大きなマスクと手袋で、野菜を測ってくれる八百屋も出てきた。一方で、私の近所ではまだ半数以上の販売員たちが、何の防護もしていない。買い物客の方がマスクしている率が高いこともある状態だ。

 心配していたジョギングによる外出の禁止はフィリップ首相から言い渡されなかった。ジョギングは1時間以内家から1キロ以内1日1回まで、外出証明書に出発時間を書くこと、と明言した。ホッとした。罰金は1000ユーロ超えることもあるそうだ。