パリ徒然草

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第3次世界大戦の初戦にいる?  憎悪できる対象探し

 「へえ、コロナウイルスか。お前たちが持ち込んだんだろ」お金を恵んでくれと言われているのに、答えないでいたら、そんな捨て台詞を投げかけられたことがある。3週間くらい前だった。

 アジア料理への差別によって客を失ったので閉店しますーと貼り紙をして政府の命令前にある店が閉まった。あのお店のサーモンの入った巻きずし、安くて美味しかったのに。

 近くの中華食材の店は理由は分からないが最近急に店を閉めてしまった。

 昨日は通りで、フランス人と思われる初老の白人男性が「中国人じゃない!」と強い口調で何度もそこに集まっていた若いアフリカ人男性たちに叫んでいた。私を見て、何か悪口でも言ったことに反論してくれたのかもしれない。

 多くの欧米人もアフリカ人も日本人と中国人の見分けはほとんどつかない。いや、私自身ときどき、韓国人と中国人と日本人の見分けがつかなかったことがある。私は何度もニーハオと話しかけられたことがあるし、アジア人として怒りの矛先になり得る。全員ではないにせよ、通りですら、憎悪できる対象を探している人がいる。外出制限令に入ってから、写真を撮っているだけで、2回トラブルになりそうになった。もちろん、そういうことは、以前はなかった。

 You Tubeでは、最近作られたもうすぐ訪れる第三次世界大戦について解説したビデオがいくつかある。開戦は今年11月という説からもう少し後のものまであり、アメリカ対中国を軸に、どこが同盟国になるかは少しずつ違うようだ。ヨーロッパは参戦しないだろう。日本は、アメリカを後方支援するだろう。そうなったとき、私はこの通りを歩けるのか? アジア人は戦争をしている国ということになると、肩身が狭そうだ。

 コロナウイルスよりもっと怖いもの。それは戦争の足音だ。世界恐慌が来て、全体主義が台頭し、次は、戦争だ。1918年からのスペイン風邪の後の歴史を学べばそうなります。ーYoutuberたちはにこやかに話している。

 つまり、マクロン大統領の言葉はその到来を暗示していたのか? アメリカやフランスは、単なる新しい感染症の蔓延ではなく、新たな戦争の始まりという危機感に基づいて行動している。アメリカは海外に暮らす自国民に緊急帰国命令を出した。「米国、予備役兵100万人を緊急応召…第3次世界大戦の初戦と認識し戦時体制」という10日前の興味深い記事を見つけた。

 https://biz-journal.jp/2020/04/post_151783_3.html

 人類は学べると信じたい。同じ過ちは、繰り返されないと。私には祈るくらいしかできない。ああ、そうだったのだ。私が一番怖かったのは、「戦争」の足音だったのだ。私は祈る思いで、この日記を書き始めた。

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