5月11日までの新型コロナウイルスのフランスでの感染者数、死亡者数、日本での感染者数の推移を記録として残しておきたいと思う。ウィキペディアに掲載されているものを写真に撮ったものである。
フランスの感染者の推移
フランスの死亡者の推移
日本の感染者の推移
日本もフランスも感染者、死亡者が減少傾向でホッとしている。
フランスで一番多かった一日の死者数は、1438人で、4月15日だった。日本は5月11日までのトータルの死者数が657人で、その半分にも及んでいない。
私がいるイルドフランス地方は、感染が拡大した地域で、上記のグラフよりも一週間くらい後にピークが来たのではないか、と救急車のサイレンや街の緊張感から感じている。イルドフランスの感染者、死者数は毎日発表されており、毎日数字をメモしておいてグラフを作るべきだったのだが...
5月12日発表の下記のサイトによると、イルドフランスの死亡者は12日までの24時間以内が71人、11日までが57人、合計6594人となっている。パリ市内の12日までの死亡者数は1599人(昨日比プラス6人)である。
急に星の王子さまの一節を思い出した。
「大人は数字が好きだ。(中略)数字を知るだけで、大人はその子のことをすっかり知ったつもりになる」
ー星の王子さま、サンテクジュペリ
数字だけでは分からないものがある。1人ひとりの命は尊い。そのすべての人に人生があり、ドラマがあったことを数字は忘れさせてしまう。
私は一時期、新型コロナウイルスにおいては、遺体を親族と対面させず、焼いてしまうのが怖かった。医療従事者や介護従事者たちに負担を押し付け人々の目から隠蔽されてきた死は、ますます、家族に手が届かず、当事者は孤独で、他者には見えないものになろうとしている。
死ぬときは1人なんだ、誰もそばにいてくれない、と改めて思った。当たり前のことだが、忘れている。そして、今この瞬間のこの時間がとても尊く思えた。今を生きよう。今日も美味しいお菓子を食べれて幸福です。今日のこのめぐり合わせに感謝した。
(今日からジャンポールエヴァンもお店が開いた。17時半ごろ買いに行ったら最後の一個だった。美味過ぎて、癖になりそう)