パリ徒然草

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土砂降りの雨 カフェのテラス席 すべて洗い流されて行くような心地良さ

 先週、酷い雨の日に、友達と会った。


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 パリは最近、曇りの日が多い。先週は雨の日が多かった。私は、長袖のトレーナーを着たり、朝には暖房を入れることもある。7月というのに、夏らしくない。

 

 雨の日に、カフェのテラス席で長い時間話した。例の夫婦関係の問題を抱えている友達だ。電話で、彼女が怒っているのを長時間聞くのはが、辛かったが、大分関係も落ち着いて来たようで、雨音と一緒に、その話を聞くのは、すべてが洗い流され浄化して行くような不思議な心地良さがあった。

 

 彼女の夫婦関係の問題の一番目に出てきたのが、フランス語だった。「私の書いたフランス語をすぐに添削してほしい。面倒くさがらず速くやってほしい」というものだった。

 

 友達の話をそのまま受け止めるように努力しようとしたが、相変わらず、私は自分の心の声を聞いてしまうようで、そんなことで怒るなんて、彼女のその向上心、立派だなあ、と思った。私は、自分のフランス人の夫に随分長い間、フランス語の添削を頼んでいないなあと思った。


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 彼女は、運転免許試験の筆記も、フランス語で受けて取得し、フランス全土を運転する行動的な人でもある。

 

 私もブログをフランス語で書けば、自分のフランス語は上達するだろうが、夫に添削を頼むかもしれない。添削というのは一つの仕事だ。

 

 夫が使いたい時間を私のために使わせるのもいかがなものか?ただでさえ、夫は自分の趣味に時間を使いたい、足りないと言っている。私は夫に遠慮しているかもだし、単に彼女のようなフランス語の向上心がないのかもしれない。

 

 このブログの日本語も時々、間違っているかもだが、日本語なら、誰かに添削してもらう必要がない。

 

 夫婦は助け合うべきだが、それが義務に、当たり前に、なったとき、負担に感じ、逃げ出したくなるケースもあるかもしれない。言語の壁があるカップルは、そこに、「言葉」についての仕事が加わる。

 

 そして、私は自分の悩みは臨床心理士などの専門家に話すのも悪くないという立場だが、相変わらず、彼女はこういう話は専門家じゃなくて、友達に聞いてほしいと言っていた。

 

 今、彼女は旦那さま、息子さん、犬と車でノルマンディーに旅立った。5日くらいの旅だ。私はちょうど、時間ができて、一人で、曇り空とデモのあるパリにいるけれど、ノルマンディーは晴れていて彼女が笑顔でいることを祈ろう。

 

 

https://youtu.be/A70NfVG3Pa4