この約2ヶ月、ほぼ毎週、フランス人と一緒に会食する機会があった。どんな話題が出てきたか、書いてみた。
1,3回目のワクチン接種
2,フランス大統領選挙
3,小児性愛
4, Mee Tooムーブメント波及による被害女性の訴訟について
5,演劇や映画、展覧会
1については、3回目のワクチン接種を予約した、などの話題。
2については、フランスの次期大統領選(2022年4月普通選挙、2回投票制=1回投票で過半数獲得者がいない場合、上位2人で2週間後に決選投票)が半年後。フランス人たちは選挙に関心が高い。
私の周りの人は、現職のマクロン大統領以外の人に投票しようと言っている人が多いが、誰に投票するかは割れているし、まだ決められないでいる人も多く、まだまだ流動的だ。
最新の世論調査(フランスの調査会社IPSOSによる、Sudouest12月9日電子版)によると、マクロン大統領(正式に出馬宣言はしていない)が25%でトップ、右派政党・共和党の公認候補、ヴァレリー・ペクレス氏16%、極右政党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン党首16%、極右の政治評論家、エリック•ゼムール氏14%、極左政党「服従しないフランス」のリーダー、メランション氏が8%だ。
一方で、2回目の決選投票にはマクロン現大統領とペクレス氏が進出し、ペクレス氏が52%、マクロン大統領が48%でペクレス氏が初の女性大統領に就任(週刊誌「l'express」12月7日の電子版)いう調査結果もあり、興奮して語っている人もいた。
そして、3と4。小児性愛やMeeToo運動の余波と言っていいのだろうか、被害女性の訴えが政治を含め各分野で相次いでいる。食事をしながらゆっくりできる話じゃないぞ、という雰囲気ながらも、ニュースでも語られているので、さすがタブーなきフランス。この手の話題も出てくるのがフランスらしい。
最近、過去の性的暴行に関する訴訟やメディアでの告発などのニュース記事を読む機会がある。例えば、ニコラ• ユロ元環境相(2017年ー2018年、マクロン政権下で環境相を務めた)、テレビ司会者のパトリック•ポワーブル•ダルボール(Patrick Poivre d’Arvor)氏が複数の女性から性的暴行で訴えられている。
他の政治家やスポーツ選手、シアンスポ(パリ政治学院)などに関連しても、この手の記事を私もいくつか読んでいる。
私の周りのフランス人たちは「またか」「この人もだったのか」と呆れ顔。過去のことなのに、今さら訴えるなんてやりすぎという立場の人も多い。
私自身は、日本でのことだが、自分が7歳のときに一緒に遊んでいた6歳の女の子が知らない男性に連れ去られ、大人と一緒に半狂乱になって探し回ったことを思い出した。それに限らず日本でいろいろセクハラ系のことを見聞きしたので、きっとどこにでもあるんだろうな、さもありなんかなという目で、被害女性立場を応援する視線で見てしまう。同じ事柄もどの立場で見るかで違って見えるだろう。
展覧会については、私のお薦めはルイ・ヴィトン美術館で開催中のモロゾフ展であるが、まだ書いていない。10月にたくさん見た展覧会報告早く書かないと終わってしまうと思いながら、まだ、書いてない。。。
☆☆☆
フランスのMeeTooの現状をより知りたい方のために
【パリ発コラム】「燃ゆる女の肖像」アデル・エネル、「#MeToo」告発本で過去の被害、ポランスキーへの批判を語る
https://eiga.com/news/20211128/3/