パリのプランタンデパートのクリスマスのショーウインドーをYou Tubeでどうぞ。人混みの中、私が撮影しました。
パリの街にクリスマスの飾りが溢れている。ぶらぶら道を歩いただけでも、クリスマスツリーやリースに出合う。
パリの公園や教会の前にもある。
ツリーが2体玄関の入り口の前に飾られていることがあって、それは私に、日本の門松を思い出させた。
花屋さんやスーパーの店先にはモミの木がたくさん売られている。
昨日は冬至だった。モミの木を飾る習慣は、ケルト民族の間で太陽が沈み最も夜の長い冬至の際に、冬でも緑色の葉を茂らせるモミの木を伐り、家に持ち帰って豊饒のシンボルである果実を飾って春を待ち望んでいた習慣に由来するのだという。
私も花屋さんを何軒かのぞき、買って家に飾るか悩んだ。パリの街のいろんな場所に何気なく置かれているツリーだが、安くはない。モミの木だけで一番小さくて20ユーロくらいからである。さらに、捨てるときの専用のゴミ袋だけで5ユーロくらいする。
私は、季節が終わったとき、ツリーを捨てに行く瞬間を想像して買わないことにした。物を捨てる瞬間が苦手だ。
プラスチック製の安価なツリーを買おうと思い、夫に、あるお店について来てもらったら「こんなに趣味の悪いツリーは買わないでくれ」と懇願された。探し回ってはいないが、趣味の良い物は、さすが、おフランスという価格だろうと思われる。探し回る情熱はなかった。
というわけで家に、ツリーもリースもない。鉢植えのシクラメンと、拾ってきたモミの枝、いただいたクリスマスカードなどを飾って少しクリスマスらしさを演出した。