パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

自由を得るために接種すべきか否か、それが問題だ

 夫が、フランスの作家、バルザックの小説「幻滅」の映画化の作品「illusions perdues」を見た後、レストランEBISUというパリの美味しい中華料理店で食べた担々麺の写真を送ってきた。担々麺の写真、私に送り付けなくてもいいのになあ…。

映画「illusions perdues」予告編
https://youtu.be/umiWu_sjRhg

 ワクチン未接種者である私にとって、レストランも映画館も今は、簡単には入れない場所だ。


 私も、25ユーロ払って抗原検査して、衛生パスポートを取得して、映画もレストランも行けば、いいのだが、最近薬局を見るたび、大勢の人が並んでいて、店内にも人が多く、あの中には、オミクロンの濃厚接触者や新型コロナ感染者がいるんだろうなあと想像すると、薬局こそが、一番近づきたくない場所なのだった。

 25ユーロ払えば、安全に衛生パスがもらえるのならまだ、いい。だが、ワクチン未接種者は、パスを取得するために、全然症状がないのに、狭い薬局の中で、症状がある人や濃厚接触者と一緒に待たなければいけない。なんだかなあー。

 最近、私はついに、ワクチン接種を考えるようになった。

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 私がワクチン接種に懐疑的だった一つの理由にフランス政府のマスク問題があった。私は2019年3月前半から手作りマスクをつけていたのだが、フランス政府がマスクは有害だ、と言っていたがために、マスクをつけている私が路上で白い目で見られたり、友人からも「マスクは付けるべきでない!」と間違ったことをしているかのように攻撃されていた時期があった。

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 そうこうしていると、ロックダウンになり、スーパーに人々が殺到し、パリのスーパーの店員さんが新型コロナで亡くなったりもした。その時、私は友人らに批難されても自分の信念に従ってマスクをしていたから、コロナにかからず、生き延びれた可能性もゼロでは、ない、と思った。

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 当時は政府がマスクは有害という態度だったので、混雑したスーパー内でも私がたった一人マスクしているような状態だった。9割以上の人がマスクしていなかった。

 日本では、市民がせっせと手作りマスクを作りコロナ予防に努めていた時期だった。

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 もちろん、マスクだけでコロナを防げたかは分からない。でも、せめて、フランス政府にはこの時期、マスクをつけた人間が攻撃されたり、白い目で見られない状況を作ってほしかった。この時点で、フランス政府は最善の情報を国民に伝え、国民の人命を最優先に考えているとは私には思えなくなった。


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 そして、5ヶ月後には、手のヒラを返したように、人のいない路上で、マスクが鼻にかかっていなかったと言って、警察の取り締まりを受け罰金135ユーロを払わされそうになったのである。何かおかしい。。。

 自分の命と健康を守るために、マスコミや政府以外から、情報収集しよう。

 フランス政府のワクチン接種しろ、という推奨にも懐疑的になった。人命が大切だから、という政策ではないのかもしれない、と直感的に疑ってしまった。ワクチン懐疑派の情報も集めておくことにした。

 1年以上前に、ファイザー社の元副社長、マイケル•イードン氏の内部告発の動画を見た。自社のワクチンが動物実験に際して、死亡したり副作用に見舞われたことを明らかにしている。ワクチンは打つな、危険だと呼びかけていた。

 日本人のワクチン懐疑派には、
苫米地英人
矢作直樹氏(医師)
佐野美代子氏(翻訳家、通訳者、大使夫人)
宇野正美氏

などに注目している。

 彼らは私よりもずっと頭が良いし、知識もある。私はワクチンの成分などを聞いても、専門家ではないし、よく分からないのだが、少なくとも、彼らなりに英語の文献も読んで自分なりに分析してそう言っているのだろう。少数派が正しかったことは、歴史的にもたくさんあった。

佐野美代子さんのブログ「世界中でスポーツ選手が倒れています」
https://ameblo.jp/sano-miyoko/entry-12720677587.html

 日本の厚労省のサイトによると、昨年12月5日までに、ファイザー社ワクチンについて1,343例、武田/モデルナ社ワクチンについて59例のワクチン接種後の死亡報告があった。合計1402例の死亡報告があったが、因果関係は不明となっている。

 この数字の一人ひとりに人生があり、現実に家族を失った人は、いたたまれない。

新型コロナワクチン接種3日後に死亡
https://youtu.be/yAecS54xfzc

13歳男子接種後に死亡
https://youtu.be/_40tOfGpEY4

接種後の副反応
https://youtu.be/TSMEXJfCZhY

 ファイザーやモデルナの新型コロナワクチンはまだ治験中のワクチンであり、5年後など長期的な影響は定かではない。

 また、他のワクチンの薬害で訴訟し続けて来た人や支援する政治家のYou Tubeも約1年以上前に見た。26年裁判活動した人も、いた。薬害の訴訟は簡単ではないし、自分にとって危険なことは、避けたかった。

日本の厚労省によるワクチン被害者の動画
https://youtu.be/8aIVDftSGKY

 私の知っている日本在住者で、ワクチンとは何の関係もないが、数年前、50代前半で半身麻痺になり、家事も一切できない、歩けない障害者になった人がいる。その人は被爆二世だったし、原発事故後にフクシマの桃も食べたかもしれない。だけど、何のせいで、そうなったか、医学的証明は無理である。本人も分からない。裁判などしない。

 そうなったら、その状態を受け止めて淡々と生きるしかない。家族も仕事を早期退職して支えている。その暮らしぶりを聞いているので、私はできるだけ健康でいたい、たとえ0.02%でも危険は避けたい、夫に迷惑をかけたくない思いが強かった。

 私の友人で、医者を母親に持つ人も、私に言った。「独身だからこそ、接種後に何かあったら困るから、接種したくない」。

 独身だろうと、家族がいようと、健康でいたいのは同じだ。

 数日前、フランス人の公務員で義務化されない限り絶対接種しないと言っている男性に会った。彼は全く考えを変えていなかった。


 ワクチンを接種せず、黄色いベスト運動の抗議行動に参加し続けたことは、楽しかった。文化施設に行けなくなり刺激が欲しくて参加し続けた面もあったが、面白かった。楽しくなければ何度も、参加してないと思う。日本人との出会いもいくつかあった。

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 パリでもワクチン未接種日本人のグループができピクニックなどで楽しんでいるらしい。そのグループに参加すれば、孤独を感じることも少ないかもしれない、とも、思う。

 どんな道にも喜びも楽しさも発見もある。自分の足でまだ、歩ける、自由に動ける幸福を私は噛みしめている。ありがとう、神様!!!!

 
 その反面、私の周りのワクチン接種者で大きな健康問題が出た人を知らない。コロナで酷い状態になった人も、知らないが、ワクチン接種後に大きな問題になった人を直接は、知らない。夫が3回目の接種後2週間経っても腕が痛いと言っているくらいである。


 私が今、接種した場合、他の人よりは一回か2回、接種回数が少なくて済む。ファイザーの元副社長が言っていることが真実だったとしても、他の人よりは約1年は長く生きる可能性がある。

 死にたいとは全く思っていない、生きたい、将来的に南仏に住むという目標もあるが、現在、法案が審議されており、近く衛生パスはワクチンパスに変わるかもしれない。ワクチンパスがないことで長距離電車にすら乗れない状態になるかもしれず、さすがに厳しい。

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 自由が欲しい。
 美術展に行きたい。
 映画館に行きたい。
 長距離交通機関に乗りたい。
 旅行したい。
 カフェに行きたい。


 冒頭の映画の原作、バルザックの小説の主題は、200年前のマスコミの情報操作と金の問題だ。権力/反権力と癒着し、利益を得るためには捏造も厭わないジャーナリストが描かれている。小説だからこそ、書ける真実がそこに、書かれているのかもしれない。

 マスコミの言っている数字等を全面的には信じていないが、カフェに入る自由を得るために、ワクチン接種しか、道がなくなりそうだ、ということはフランスの今の現実だとは思う。

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参照している他の動画「ワクチン接種率8割の日本 コロナの死亡率は去年より上がっている」
https://youtu.be/GbvlR2KsK_U