パリの中心部に‘’秘密基地‘’を見つけた。公共の公園の中、木のカーテンに閉ざされた空間。
子供の頃、空き地に似たような木があったが、もっとずっと小さかった。子供たちは木が作り出す、その空間を「秘密基地」と呼んでいた。もし、子供の頃、こんなに大きな空間を見つけたなら、嬉しかっただろうな。作戦会議も練れそうだ。
パリのその空間。一人で、その中にいてぼんやりしていた。ここがパリの中心部とは思えない。すぐ近くに車道とセーヌ川。
まるで画家、クロード・モネの睡蓮の部屋(オランジュリー美術館)のよう。いや、モネが自然を真似したのだ。
次に同じ場所に行ったら、先客がいた。男性が上半身裸で寝転がっていた。残念。今日はここでゆっくりできない。
だから、ここがどこかは秘密にしておこう。
