パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

3泊4日ドイツの旅⑤ バーデン・バーデン温泉を堪能

「ヨーロッパの大温泉保養都市群」として、2021年に世界文化遺産に登録されたのは、オーストリア、ベルギー、チェコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの7カ国、11の温泉地。これらの都市の温泉地では、古くから知られていた温泉による治療や、建築や食文化、社交なども含めた温泉文化が1700~1930年代に栄えた。(フランスからはヴィシーが登録されている)

 

 その登録地の一つであるドイツ、バーデン・バーデンでは、ローマ時代から使われてきた温泉に加えて、中世から20世紀初頭にかけて発展した歴史的な街並みが残る。

 

 バーデン・バーデンに来たのは2020年冬以来2度目。このときはまだ世界遺産に登録されていなかった。1回目の来訪で2泊し、2つの温泉施設を堪能し、絶賛する気持ちが生まれての再訪。今回も、また2泊した。今回は夏。前回の冬とは違って緑が眩しく気温が高かった。

 

 バーデン・バーデンの街はこじんまりしていて、高級ブティックやお洒落なレストランも多く徒歩で回るのにちょうどいい。2つの温泉施設もすぐそばある。毎回、ホテルやアパートをこの2つの温泉施設のすぐそばに取っている。フランスで温泉がついているような高級ホテルは宿泊代金も結構なことが多いが、私はバーデン・バーデンでは毎回ホテルやアパートを一泊80ユーロ以下で予約している。

 そして、温泉施設はというと…。今回も2箇所とも堪能。

 

★フリードリヒスパード

 大人の温泉。混浴で裸で入る。廊下は大きなシーツのような布でからだを隠すことができるが、それ以外は裸で入る。

 前回来たときは女性専用曜日があって、その日に行ったが、今回は男女混浴しかなかった。

 入泉料35ユーロ。ローマ帝国時代を再現したような素晴らしい内装。17のサウナや蒸気風呂、冷泉、温度の違う温泉を順路に沿って回る。ここでしか味わえない体験。おすすめー。

住所:Römerplatz1, 76530 Baden-Baden

営業時間:9:00~22:00 

 

★カラカラテルメCaracalla Therme

 広大な敷地。屋外の温泉は庭の中にあって広々している。カラカラテルメは日本のスパに似ている。1階と屋外の温泉部分は水着で入浴する。2階にサウナがたくさんあって、サウナ内は裸で、タオルの持ち込みすら禁止である。2泊3日のうち、私はカラカラテルメに2度も行った。サウナなし1階の温泉だけ2時間の入場で19ユーロから。

 2階の奥に、樹々の中にある木造の小屋のサウナが雰囲気がある。

 

住所:Römerplatz1, 76530 Baden-Baden

営業時間:8:00~22:00

【温泉施設内の写真は撮影禁止のためパンフレットより転載】

 フランスではこんなに気軽なお値段で入れる温泉施設を私は知らない。パリから近いアンガレバンの温泉施設は、高級ホテルで、数年前に電話して尋ねたら入泉料80ユーロとか90ユーロと言われたし、最近ヴィシーの温泉施設にも電話したが、病気療養の人や100ユーロ以上のマッサージなどのサービスを受ける人が優先で、当日朝に電話して空きがあるか尋ねてくれと言われてしまった....。フランスで、30ユーロ程度で入れる温泉あったら教えてください。

 

http://www.carasana.de/de/friedrichsbad/startseite/