パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

ハロウィン

 ハロウィンは、 毎年10月31日に行われる夜の祭りである。 アメリカでは、カボチャやカブをくりぬいて作る「ジャック・オー・ランタン」(Jack o'lantern)を飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある(フランスにはこうした風習はない)。

【柿が可愛すぎて2つ買ってしまった。2つで、2.88ユーロ。結構なお値段?】

 ハロウィンとは現在のアイルランドスコットランドウェールズから成る古代ケルト人が初秋に祝っていた宗教的な祭り「サウィン」を継承したものと言われている。イングランド南部では17世紀以降、ハロウィンをお祝いする文化はすたれてしまったが、その他の地域(主にアイルランドスコットランドウェールズ)ではハロウィン文化が受け継がれていった。

 古代ケルト民族にとっての新年=冬の季節の始まりである11月1日を「サウィン」と呼び、収穫祭としてかがり火を焚き、収穫した作物や動物をいけにえとして捧げたのが由来。


 フランスでは、家族でハロウィンを祝う風習はなく、フランス人にとってハロウィンはアメリカからやってきた商業的な意味でのイベント。一方で国際的なパリでは、仮装している若者のグループを見かけることもある。

 

 今年も、レストラン、カフェ、パティスリー、BIOの野菜売場などで、ハロウィンの飾り付けを見かけた。写真のように、フランスにもいろんな種類のカボチャがあるが、日本のカボチャに比べて、水分が多い品種が多く、煮物よりも、スープを作るのに向いている品種が多いと思う。

 31日、夫の職場の女性は魔女の格好で出勤したそうだ。ただし、そんな格好で出勤したのは、彼女だけで、通勤途中も目立っていたそうだ。31日、私はカボチャ🎃の煮物を食べて、オレンジ色のセーターとマフラーで出かけた。

 ハロウィンの翌日、11月1日は「諸聖人の日(トゥーサン)」としてフランスでは国民の祝日カトリック教会では11月1日を「諸聖人の日」(古くは「万聖節」とも)、英語の「ハロウィン」は「諸聖人の日万聖節)の夜」を意味する "All-hallow Evening" の短縮形をその語源としている。

 


 11月1日「諸聖人の日」には、フランスでは、亡くなった親族のために花をささげる習慣がある。