パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

やっぱりパリは美しい 地域格差も感じたが

 4月29日
 外出制限令施行の3月17日の正午を左岸で迎えた。それから1ヶ月と12日間、左岸には足を踏み入れずにいた。ここ約1ヶ月間は運動が許されているほぼ1キロメートル圏内で生きていた。

 そして今日、1ヶ月と12日ぶりに、ノートルダム寺院近辺に行った。そして分かったことは、自分の住む地域とは違って道にゴミは落ちていなしし、ホームレスもほぼいないし、清潔だったということだ。住民も多くないのかもしれない。

 ここを毎日散歩できる人は幸せだなあ。地域格差を感じた。一方で自分の地域だけにとどまって井の中の蛙になって悪い方に考える弊害も感じた。

 日本食材店の5区のKANAEに買い物に行くという外出証明書を持っていたが、日本食材以外であれば家の近くで相当豊かな食材が手に入るし、買い物も1キロメートル以内と思い込んでいる人もいるようで、取り締まる警察の考えもさまざまかもしれないとも思う。夫といたので、罰金が二人と判断されれば270ユーロ(約3万円)。警察があちこちにいるぞ、と夫がピリピリと緊張していて、わー、久しぶりのセーヌ川だーと私が写真を撮っていると「観光は辞めろ」と怒鳴られた。

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 結局その時間KANAEは閉まっていた。帰りはバスに乗った。バスに乗るのは1ヶ月半ぶりだ。バスはちょうどいいくらいの混み具合で、既に皆2席に1人で座っていた。静かだった。バスの中はマスクをしている人が8割くらいいた。案外、5月11日からもこんな感じで上手く行くのかもしれない。

 罰金覚悟で行って良かった。やっぱりパリは美しかった。

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(KANAEの営業時間)