パリ徒然草

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ストラスブールでガレット 店名の意味が「悪魔の風車」


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 ストラスブールでそば粉のガレットを食べた。

 私が食べたのは、chevre douce(シェーブル ドゥース)というガレットでシェーブルチーズ、バニラ風味洋梨のコンポートが入っていました。ちょっと甘くて、でも甘すぎずスッキリしていて、満足した。


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 シェーブルチーズと蜂蜜とくるみの組み合わせは見かけるけど、洋梨を使ったものは初めてでした。


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 夫はこちらの中にサラダがたくさん入っていた。もちろんシードルも飲みつつ。

 


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  探したとき、一番近かったので、可愛い内装だし、入ったお店なのだが、不思議なことに気づいた。壁の絵の風車小屋が火事になっている。それに水が流れ続けるマジックのような水道があった。


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 こちらのお店、Le moulin du diableと言います。diableすなわち悪魔です。

 

 なんで、こんな怖い名前なんだろう。

 日本で、子供に「悪魔」と名付けようとして、行政が受け付けず裁判になったことを思い出した。店名なら「悪魔」も許容範囲か?

 インターネットで探したところ、他にも同じ店名のクレプリーはフランスにあり、ゲランドに、悪魔の風車小屋伝説があった。実際にMoulin de Crémeurという風車、別名Le moulin du diableが存在する。ゲランドの塩で有名なゲランド。ロワール•アランティック県だが、旧ブルターニュ公国の州ゲランデの州都だった場所。ストラスブールがフランスの東の端ならゲランドはフランスの西の端だ。

 

 伝説では、貧乏な男が風車小屋が欲しかったところ、悪魔がやってきて、「一晩で建ててあげるから魂をくれ」と言われ、同意する。そして、小屋を建ててもらった後、マリアさまの像と十字架で悪魔祓いする…。

 

 とりあえず、適当に入ったお店が宮沢賢治の小説「注文の多い料理店」のようなお店ではなく、適切なサービス、美味しい食事と飲み物で良かったです。

 

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Moulin de Crémeur

https://fr.m.wikipedia.org/wiki/Moulin_de_Cr%C3%A9meur

 

お店の情報

Crêperie Le moulin du diable

29 Rue Finkwiller, 67000