パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

ブログのタイトルを変えた

 ブログのタイトルを変えた。

 

 以前のタイトルは「新型コロナが世界を変えた」。

 

 だが、5月以来、新型コロナやそれに関わる話がほとんど、ブログに出てきていないので、気になっていた。最後に書いたのは以下の記事。ワクチン3回接種済みの夫が新型コロナに感染して、未接種の私がコロナ(以下、新型を省略)にならなかったとき。

 

5月12日 「コロナは茶番???陰謀論が真実?」

https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2022/05/12/215352

 

 その後も書いていないだけで、入れ代わり立ち代わり夫の職場のワクチン接種済みの同僚たちはコロナ感染していた。粛々と隔離期間中お休みして、皆回復し大きな変化はなかった。

 

 ブログを書き始めた頃から「タイトルが良くない」と在仏日本人の友達に言われて、コロナの話題だと皆、嫌気がしていて誰も読まないよ、という意味だったのだろうが、その頃はフランスはコロナ関連の規制が数々あった。

 

 レストランやカフェに入れない、電車に乗れない、○キロメートル以内でしか過ごせないーなどの日本にはない規制が数々あった。実際に生活も一変したので、タイトルは、これでいいと思ってた。日々の記録として読んでいただけたら幸いだ。

 

 自分でも、過去のブログを読んで、こんなことあったなあ、と驚く。例えば、2020年11月6日、このブログ↓の1枚目の写真。スーパー「MONOPRIX」で、お皿やフキンなどが“生活非必需品”として、売ってはいけなかった。買えなかった。

 

https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2020/11/06/063629

 

 この写真1枚だけでも、ひえ~、と驚く。もちろん服や靴も、ネットでしか買えなかった。

【2020年11月】

 規制が厳しい期間中に叔母が亡くなったとき、コロナの影響で県外移動の自粛も関係して火葬場に行けたのは3人、しばらく後に10人でお葬式。随分前だけれども祖母の葬儀は200人規模だったから隔世の感があった。さらにこの10人に対して、決まりでは○人以上集まってはだめだからどうしようこうしようと話し合っていた。私は自分の部屋に遺影を飾り祭壇を作って祈った。

「家で祈る」2021年5月

https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2021/05/07/184002

 

 生活必需品以外の物を買えない時期だったから、私のウエディングドレスの裾を切ったり、スカーフを使って祭壇を作ったことが懐かしい。

 

 あれから一年半。エリザベス女王の葬儀に親族でもないのに大勢が駆け付け、安倍元首相の国葬儀も、世界中から大移動して、大騒ぎである。コロナで流行し始めたリモート葬は庶民だけのものだったのね…。

 

 今では、あまりフランスのニュースでもコロナが取り上げられない。マスクも地下鉄ですら着けている人は10%程度。

 

 ここ数ヶ月、コロナ以前のような暮らしになり、コロナをテーマに書くことがほとんどなくなり、私自身の興味も、安倍元首相暗殺事件に移った。

 

 コロナがあったから世界情勢もいろいろ調べたし、私の意識は変わったので、自分が変わると世界の見方も変わるという意味では、あのタイトル、「新型コロナが世界を変えた」自体は今でも間違ってないと思う。

 だが、夫も、「コロナ聞き飽きた。ワクチンはこれ以上打たないから、コロナについて話すな」と言っている。一番は自分がコロナに飽きたのもあるかもしれない。

 

 本当は新しいタイトルひらがなにしたかった。「パリつれづれ」「パリところどころ」など。ただ、似たようなタイトルのブログが既にいくつかあるようなので、辞めておいた。

 

 「徒然日記」まではあっても「徒然草」は少ない。さすがに鎌倉時代吉田兼好の随筆の名著と同じタイトルにするのは気が引けるからだろう。私も気が引けるなあ。

 

「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」徒然草 冒頭