パリ徒然草

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ラーメンバーで冷やしうどんを食べて大満足 Japanos ramen bar

 パリは数年前からラーメンブームである。「博多一風堂」が2015年に1号店をオープン、おしゃれなラーメン店として従来の常識を覆して以降、さまざまなラーメン店が登場。まるでテーマパークのように日本を再現した内装のラーメン店もある。ラーメンも、トンコツ、塩ベースの鶏ガラ、魚の出汁、昔風の中華そばなど、枝葉が分かれて進化を遂げている。

 

 食べ物というのは、個人的なもので、生い立ちや食の好みによっても、同じ日本人でも、全然違うものだ。私にとって、18歳までラーメンとはインスタントラーメンのことだった。

 

  大学生になって友達の行動から日本ではラーメン屋でラーメンを食べるという文化があることを知ったが、ラーメン1杯が1000円近くするなんて高すぎる、それに栄養が偏っていそう、と思って、日本では数えるほどしか、食べたことがなかった。

 

 そんな私でも、パリの「一風堂」(3店舗に行った)に数えきれないくらい行ったし、パリの有名な老舗のラーメン店は一度は行った。でも、私にとって、いまだにラーメンとは、インスタントラーメンのことなんだと思う。

 

 ポンピドーセンターそばにあるホームセンター、ルロワ•メルランに行った帰りに夫が私に「flunchに行って食べて帰ろう」と言った。flunchというのはセルフサービスの学食みたいなレストランである。フランスを一人旅していた頃は私も何度かお世話になった。

 

 flunchに入って、夫は食べる気満々でトレイには既にグラス、ナイフ、フォークを載せている。だけど、私は急に悲しくなった。せっかくの、たまのデートだし、ここは嫌だ!!!!!!!ーと私が言い出し、周辺をウロウロしていた。

 

 その時に、冷やしうどんのメニューが目に入った。へえ、この辺に日本食レストラン? この辺に日本食レストランがあると知らなかった。最近まで、なかったのではないだろうか。

 

 冷やしうどん12ユーロのメニューが目に止まった。そんなに高くないね。flunchで食べても10ユーロくらいにはなるだろう。いまや1ユーロ152円なので、冷やしうどん12ユーロ=約1800円。日本在住者から見ると、高いのかもしれないが、パリ在住者から見ると、むしろ、お安い値段設定である。

 

 入店して、メニューとにらめっこし、夫は冷やし唐揚げラーメン16ユーロを頼んでいた。冷やし中華なら、唐揚げだけなら日本でも食べていたが、冷やし唐揚げラーメンとなると、食べたことがないし、それは創作料理だ、と私は思った。

 

 しばらく待って出された私の冷やしうどんに私は大満足した。日本の味だったからである。美味しい。やはりパリの日本食のレベルは高い。何よりうどんに、天ぷらが載っているのがいい。後で尋ねると、それは、パセリの天ぷらだった。パセリの天ぷら美味しい。ワカメやトマトも載っていてヘルシーだし、出汁も日本の味だし、夫の2倍のスピードで完食。

 ちなみに私の冷やしうどんに載っていたのはゆで卵で、夫のラーメンには、味付け卵が載っていた。

 

 いずれも麺が隠れるくらいトッピングが載っている。麺の写真も撮り忘れたが、うどんに関しては、ゆで加減もちょうどいい美味しいうどんだった。

 

 暑いパリ。今日も30度になると言われている。うどんを湯でるのは難しいことではないが、私の台所は午後から日が当たるので、夕食を作るのが過酷な季節になった。ここはパリだし、私の家に冷房というシステムはない。

 

 さらに私が好きな、京子食品で買ううどんは、湯で時間が14分なのだ。30度を超える狭い台所で、14分間うどんを湯でると…。泣く。

 

 実は今も、自分のアパートにはいなくて、暑さから避難して公園の木陰で書いている。

 

 厨房に感じの良い女性がいて、帰りに日本語で、少しお話した。あの方がシェフのかなさんだったのか?。女性シェフかっこいい。

【お見せメニューの表紙】

 お店の名前は、Japanos ramen bar。Japanos ramen bar さん、また、行きますね。

【メニュー。ラーメンだけでなくカレーや焼きそばもある】

お店のサイトはこちら。店内の写真を撮り忘れたが、店内の写真もたくさんあり

https://japanos.fr/

住所 

1 rue Etienne Marcel Intersection With Bd De Sebastopol, 75001 Paris France