パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

美味 牛肉の赤ワイン煮込み 子供の頃は肉が食べられなかったのに

 子供のころ、私は肉が大嫌いだった。
 肉を食べることができなかった。
 でも、日本には学校給食というものがあった。

 私は小学一年生だった。上級生による教室の掃除が始まっても、肉の入った給食、例えばシチューを食べ終わることができず、ホコリが舞う教室で泣きそうになりながら何度も先生に尋ねに行った。「どうしても食べられません。残してもいいですか?」

 そんな私がパリで牛肉の美味しさに目覚めた。giteーgiteというお肉。侮れない。今まで何をしていたのか、という美味しさである。長い年月を無駄に過ごしてしまった。もっと食べたい。ポトフを作ったとき、肉が少なすぎた。肉屋が休む前に買わなければならない。

 そうして、ブッフ・ブルギニョンをこの1ヶ月で2回も作った。



 1回目はポトフで美味だったgiteーgiteという肉で作った。

f:id:clairefr:20220107080532j:plain

参考にしたレシピ
https://www.sapporobeer.jp/feature/recipe/0000001405/

 2回目は、牛頬肉(Joue de bouef)で作った。

f:id:clairefr:20220107082534j:plain

参考にしたレシピ
https://oceans-nadia.com/user/14762/recipe/161249


 両方作って比較してみて牛頬肉の方が少しお値段は高いが肉がとろけるように、柔らかくなるので、せっかく作るなら牛頬肉をおすすめしたい。約650グラムで約15ユーロ(約2000円)くらいだった。普段食材にお金をかけない私も少し奮発。

f:id:clairefr:20220107085213j:plain


 レシピは分量が私には、ちょうど、良かったので、このレシピを参考にした。レシピと違うのは、私は圧力鍋を使って時短にした。圧力鍋で約一時間煮込んだ。

 2つのレシピの大きな違いはトマトペーストを入れるかどうかで、私はレシピよりも多くトマトペーストを入れてしまい、シチュー風になったが、これはこれでシチュー風に食べれて美味しかった。


f:id:clairefr:20220107080559j:plain
【1回目の材料はこんな感じ。夫はワインはブルゴーニュの赤(こちらでも安くても7ユーロはするイメージ)を入れるべき、僕はそうしてきたと言ったけど、ケチな私は安いコート•デュ・ローヌにした】

 ちなみに、You Tubeで探せば、高給フレンチシェフが提案する牛肉の赤ワイン煮込みのレシピなどもたくさんある。ポール・ボキューズなど見終わるだけでも時間がかかる。

 レシピにもあるが、まずは肉を一晩赤ワインにつけておいた。


 2回とも美味しくできた。調理して2日目の方が肉が柔らかくなっていた。

f:id:clairefr:20220107082747j:plain


 子供のころ、我慢して泣きながら食べていた肉。やっと食べれるようになって自分でも料理できて嬉しい。やっと大人になれたなあ。一本丸々赤ワインを入れるレシピ、まさに大人だわ。

 と、ご満悦で、あるYou Tubeを見たら、肉は特に赤身肉はアルツハイマーや高血圧の危険があるからからあまり食べない方がいい、と言っていた。そもそも日本人の体に洋食は合わない、昔の日本人が食べていたような粗食がいい、と言っている人もいる。
 はあ???何が正しいんだ?今更何なの?泣きながら食べていたあの時間を返してー。