子供の頃は洋菓子が好きだった。10歳から15歳くらいまで、カトル・カールというバターたっぷりのフランスの洋菓子を良く自分で焼いた。自分のお小遣いの中から買うバターをいかに安く手に入れるかを真剣に考えた。
祖母が私の作ったカトル・カールを美味しそうに食べる時間が好きだった。祖母はお菓子屋の娘だったので、ある程度の和菓子は作れたと思うのだが、自分がお菓子を作ったり台所に立つことはあまりない人だった。
和菓子を良く知っている祖母がカトル・カールを大絶賛するのだ。洋菓子は凄いということだろう。子供の頃、私は洋菓子があれば、和菓子は食べなくてよいと考えていた。
フランスのパリにも和菓子はある。羊羹で知られる虎屋もパリにある。MOCHIと呼ばれる日本の餅や団子を思わせる丸いお菓子もパリでは人気だ。だが、値段が結構することもあって自分で買って生菓子を食べることはあまりない。
現在、一時帰国中で日本にいるからこそ、あんこや団子などに惹かれる。
まずは、こちらの生菓子を買った。菊(左の白い花)と山茶花。
美しい。日本の匠だと思う。目で楽しめる。そして、美味しい。中は白あん。
それから、こちらのお団子も何度か買った。一本130円。安い。ユーロ換算して唸る。でも、これがまた美味しい。だから、リピートしている。
和菓子天国日本。
和菓子は植物性の材料で作られている。だんだんと歳を取っている私の胃腸に和菓子は優しい。