ガレット・デ・ロワというお菓子をご存知だろうか。フランジパーヌ(アーモンドクリーム)の入ったパイである。フランス人にとってはこれを食べないと新年を迎えた気分にならないというほど大事なお菓子でもある。
もともとはキリスト教のエピファニー(公現祭、1月6日)に食べるフランスの伝統菓子だった。今では、12月後半から1月中のパリのパン屋さん、お菓子屋さん、スーパーなどに並んでいる。
パイの中にはfève(フェーヴ、豆の意味)と呼ばれる陶製の小さなオブジェが、隠されていて、切り分けて食べたとき、フェーヴが当たった人が王(王女)になり、幸せになれるという言い伝えがある。紙製の冠をガレット・デ・ロワにつけて売っていて、当たった人が被る。
私は今年は、4個のガレット・デ・ロワアンディビジュアル(1人用)を食べた。ちなみに、1人用には、フェーヴも入っていないし、王冠もついていない。
1.ピエール•エルメ
シンプルでオーソドックスなフランジパーヌ入りパイだが、やはり美味しいピエールエルメのガレット。8ユーロだった。1月初めに食べて美味しかったので、1月23日に、また買いに行ったら、今年は、ガレット・デ・ロワは販売終了とのこと。残念。また食べようと思うほど、美味しかったのだ。
アルノー・ラエールはケーキやお菓子も販売するショコラティエ。こちらのガレット・デ・ロワにはオレンジの皮が入っている。オレンジの香りがするだけで、ガレット・デ・ロワはまた違った雰囲気になる。美味しい。7.5ユーロ。
店頭には6人用43ユーロも。
3、ジャンポールエヴァン
2年前に私はジャンポールエヴァンのガレット・デ・ロワを食べて感動。チョコレートが入っているのが特徴だ。その後、毎年買っている。
ネーミングが素晴らしい。今年のジャンポールエヴァンのガレット・デ・ロワは、「Neige à paris」。訳すると、「パリの雪」。ガレット・デ・ロワの表面は、雪が積もっているような趣き。美しい。今年も、チョコレート入りだった。
1人用7.1ユーロ。6人用39ユーロ。6人用は雪のデコレーションも王冠もパリの街のイメージ。
4、ダロワイヨ
ダロワイヨのガレット・デ・ロワも伝統的なガレット・デ・ロワ。有名店だけあって、外れなし。美味しくいただいた。
そして、5つめのお菓子はガレット・デ・ロワではなく、クローヌ・デ・ロワ。この時期に南フランスで食べられている。クローヌは仏語で冠、Roiは王、つまり王達の冠と名付けられている。ブリオッシュ生地(brioche)で作られていて、ブリオッシュ・デ・ロワ(Brioche des rois)とも呼ばれている。
夫が夫の家族と一緒に切り分けて食べた一部を王冠とともに私に持って帰って来てくれた。こちらにはフェーヴが入っていて、夫が当たったそうだ。
私のフェーヴコレクション↓
クローヌ・デ・ロワの過去記事
https://clairefr.hatenablog.jp/entry/2022/01/19/024420
ガレット・デ・ロワの過去記事
https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2021/01/07/065623
https://clairefr.hatenadiary.com/entry/2023/01/21/064756