パリ徒然草

パリでの暮らし、日本のニュース、時々旅行、アート好き

2022-01-01から1年間の記事一覧

ムースアート!Nuit Blanche ポンピドゥー・センターへ

10月1日夜はポンピドゥー・センターに行った。 そして、窓からこれを見た。これはドイツ人女性アーティスト、STÉPHANIE LÜNING さんの ISLAND OF FOAM (Version XIX)という作品だ。カラフルなムースがどんどん飛び出して広がる。 ちなみにこの日のポンピドゥ…

今夜はNuit Blancheニュイ ブランシュ というイベントの日

10月1日。今夜はニュイ• ブランシュNuit Blanche。ニュイ• ブランシュは、一晩で行われる毎年恒例の文化イベントで、路上や公共および私的なスペースで多くのイベントが開催される。夕方以降も開館し無料になる美術館もある。2002 年にパリ市長によって開始…

パリ近郊そぞろ歩き⑥ 温泉保養地アンギャン=レ=バン

「温泉に行きたしと思えども、パリから温泉はあまりにも遠し」。(朔太郎のフランスに行きたし…をもじった) いや、実はそんなことはない。 パリ近郊に温泉地が存在する。 パリから最も近い温泉保養地アンギャン=レ=バン。パリから約10キロメートル。 残念…

パリ近郊そぞろ歩き⑤ ソー公園

パリ市民は恵まれている。近郊列車RERB線に30分乗るだけで、広大でよく手入れの行き届いたソー公園(parc de Sceaux)を無料で散策できるのだ。200haの広さをもち、大運河、運河に臨むテラス、噴水や滝といった数多くの水の芸術作品が点在、彫刻、花壇などが…

ついにコロナ陽性を体験中

ついに、コロナ陽性になってしまった。 今考えてみれば、このブログのタイトルを変えたのがまずかったかもしれない。 コロナは終わった!タイトルも変えようーそれは、私の気の緩みに繋がったかもしれない。 実際の感染時期は、はっきりしないが、潜伏期間が…

静岡市の断水に手に汗握る

ツイッターで、静岡市民のSOSを目にしたのは2日前だった。台風15号の影響で発生した静岡市清水区で3日前から大規模な断水が発生。給水車も十分でなく、トイレにすら行けないというのである。当初は報道も少なかった。6万世帯が影響を受けているという。 ツ…

パリ近郊そぞろ歩き④ セーヌ川沿い夏の冒険

夏は冒険したくなる季節。 8月、私は、ラ•ロッシュ•ギヨン辺りに行きたくなった。夏のヴェクサン地方は素晴らしい。だが、公共交通機関で行くには遠い。その日は夕方から用事もあった。 2016年ラ•ロッシュ•ギヨン訪問記 http://franceartsanpo.blog.fc2.com…

秋分の日 89歳義母から電話 夢のニースへ旅立つ前に

今日は2022年9月23日秋分の日。 秋分の日は、昼と夜の長さがだいたい同じで、日本では先祖を敬う日のイメージ。 私は亡くなった自分の祖母をぼんやり考えていた。80歳を過ぎて90過ぎで亡くなるまで自分の生まれ育った島に帰りたい、帰りたいと話していた。戦…

パリ近郊そぞろ歩き③ ヴァンセンヌの森 樹木園と庭園

パリに移り住んだことで、「木」に出合うようになったし、「木」に触れるようになったし、「木」のありがたさを感じ、少し「木」の名前を覚えた。 ここはヴァンセンヌの森の中にあるパリ樹木園。木を見つめていると、不意に一本一本の木が全部違っていること…

パリ近郊そぞろ歩き② ランブイエの森

8月の晴れた日、ランブイエの森を歩いた。 夏の森にいるだけで、幸福を感じる。 夏の緑。鮮やかな緑。この陽光でしか見れない輝いた緑。 歴代の王たちの狩猟の場だった森だが、この日は静かでハイキングやランニングの人とすれ違うのも稀だった。今年は猛暑…

パリ近郊そぞろ歩き① ゴッホゆかりのガシェ医師の家の庭

ゴッホが描いたガシェ医師の娘のマルグリットが庭に佇んでいた。正確には、オルセー美術館所蔵のゴッホの油絵「庭のガシェ嬢(Mademoiselle Gachet au jardin)、1890年」のパネルが庭に置かれていた。ここはガシェ医師(Paul-Ferdinand Gachet、1828年 - 19…

オープニングイベントが楽しかった!フランス国立図書館リシュリュー館

パリの中心部にあるフランス国立図書館リシュリュー館(Bibliothèque nationale de France Richelieu)が12年の改修工事を終え、全面再開館となった。ヨーロッパ文化遺産の日の17、18日がオープンイベントで、盛大に祝った。 【Salle Ovale 】 1区パレ•ロワ…

今日からヨーロッパ文化遺産の日 フォンテーヌブロー城へ

ヨーロッパ文化遺産の日の17日、フォンテーヌブロー城に行ってきた。 イタリアルネッサンス様式の馬蹄形の階段↑が有名。改修工事が終わり白くてきれいだった。この城に来るのは6年ぶりくらいだが、前回より修復によって、全体的により美しくなっている気がし…

「愛」が苦手だったけれど...

ウイキペディアで「愛」について調べた。 日本の古語においては、「かなし」という音に「愛」の文字を当て、「愛(かな)し」とも書き、相手をいとおしい、かわいい、と思う気持ち、守りたい思いを抱くさま、を意味した。 恋愛に関しては「色」や「恋」とい…

ブログのタイトルを変えた

ブログのタイトルを変えた。 以前のタイトルは「新型コロナが世界を変えた」。 だが、5月以来、新型コロナやそれに関わる話がほとんど、ブログに出てきていないので、気になっていた。最後に書いたのは以下の記事。ワクチン3回接種済みの夫が新型コロナに感…

ジャンリュック・ゴダール監督死去

フランスの主要メディアは、13日、20世紀の映画史を代表するフランス映画界の巨匠、ジャンリュック・ゴダール監督が死去したと一斉に伝えた。91歳。 ゴダール監督は、1950年代から60年代にかけてフランスの映画界に新風を吹き込んだ「ヌーベルバーグ」の旗手…

ネオン管のアート作品がかっこいい カルーゼル・デュ・ルーヴル入口 

地下のショッピングセンター 、カルーゼル・デュ・ルーヴル ( Carrousel du Louvre)にエスカレーターか階段で降りようとする場所で、この写真を撮った。 カルーゼル・デュ・ルーヴルはパリ1区のリヴォリ通りにあり、 テュイルリー庭園とルーブル美術館の間…

ロンドン名物の赤い電話ボックス パリ近郊にも

ヴァンセンヌの森を抜けると、そこには赤い電話ボックスがあった。 赤い電話ボックスは英国の存在の象徴、ロンドンのアイコンとして知られている。赤い色はイギリス軍の制服の色でもある。 この赤い電話ボックス、一番上にイギリス王室の王冠の模様がある。…

英国ロックThe jam を聴く 

昨日午後8時のフランスの国営放送フランス2のニュースを見たら約1時間びっしり、エリザベス女王崩御のニュースでびっくりした。日本ではどれくらい報道されているか分からないが。 王室のないフランス。フランス人は、イギリス王室が羨ましいのかもしれない…

夕焼けの後のビール 久々にThe Queen Is Deadを聴く

ギャラリーラファイエット百貨店の屋上から夕焼けを見て、ビールを飲みに行った。 9月8日、エリザベス女王が亡くなった。家に帰ってイギリスのロックバンド、THE SmithのThe Queen Is Deadというアルバムを聞いた。私はTHE SmithのCDを3枚持っている(探せば…

ヴィクトル・ブローネル

パリ市立近代美術館にヴィクトル・ブローネル(Victor Brauner 、1903年 - 1966年)の作品が展示されていた。ルーマニアに生まれ、フランスで活躍した画家。1930年代にパリでアンドレ・ブルトンらに出会い、シュルレアリスムの運動に参加。 【この作品のタイ…

村上春樹と私

ツイッターで村上春樹の小説「ノルウェイの森」について、「読んだ後、本を投げつけた」と書いているツイートがあって、なぜだか分からないけれど、そのツイートに強く惹きつけられた。 本を読んで、読んだ時間を損したと思うことはあっても、本そのものを投…

安倍元首相銃撃を考える(6) 作家、島田雅彦氏の寄稿文に共感

安倍元首相が銃撃された直後、「民主主義」への冒涜、攻撃、挑戦という言葉がメディアで並んで、私はイラッとした。違和感を覚えた。そもそも戦後の日本に民主主義があったのだろうか。「民主主義への冒涜」は嘘だと思った。そんな嘘を垂れ流す人たちが大勢…

モンマルトルをぶらぶら

9月になったパリ。モンマルトルのサクレクール寺院付近を歩いた。 結構な人出。周辺の格安のお店で買い物した。 花壇があって蝶が花の蜜を求めて飛び回っていた。

夏のミディ・ピレネーの旅⑧ 美しすぎるトゥールーズ

【夜のトゥールーズのキャピトル広場】 フランス南西部の街トゥールーズには、10年以上前、2ヶ月住んだこともあるし、約3年前にも訪れた。だが、今回一泊して、今改めて、自分のスマホで撮った写真を見て、私はトゥールーズの美しさを今まで何一つ知らなか…

夏のミディ・ピレネーの旅⑦ 天空の中世の村、コルド・シュル・シエル

南西フランスにある小さな村の一つCordes-sur-Ciel(コルド・シェル・シエル)。 その名前も「天空のコルド」という意味があり、向かいの丘から見渡す姿は名前通りの素晴らしい眺め。 小高い山の上にあり、最も高いところで標高約300m、低いところで約160m。…

夏のミディ・ピレネーの旅⑥スーラージュ美術館などロデーズ観光

ロデーズ(Rodez)という街は、南フランス、アヴェロン県の県庁所在地ではあるのだが、日本のガイドブックで見かけることもあまりない。通常、公共交通機関でコンクに向かう人が通り過ぎたり、少し立ち寄ったりという感じだ。 コンクのサント•フォア修道院教会…

モレ・シュル・ロワン ロワン川で水遊びする人々

パリから約80キロメートル。夏のモレ・シュル・ロワンのロワン川のほとりは、日光浴する人で賑わっていた。 印象派の画家、アルフレッド・シスレー(Alfred Sisley, 1839年10月30日 - 1899年1月29日)が晩年過ごしたことがある街で何度か訪れたけれど、8月…

世界遺産プロヴァン 28日収穫祭

27日正午過ぎ、世界遺産として知られる中世都市プロヴァンに着いた。気温24度、風が心地よい。 何度も来ているので、地図なしで歩いた。 今回注目したのは、「サン・キリアス参事会管理聖堂(La Collégiale St Quiriace)」。12世紀に建築が開始されながらも、…

映画「ディーバ」のロケ地巡り

私がなぜ一人で、凱旋門に行ったかというと、映画「ディーバ」のロケ地に行きたくなったのだ。もっと言うと、センチメンタル ウォークが流れている明け方のパリと同じ場所でデートしてみたかった。それは、いつかそうしようと思いながら、パリにいるのにして…